老若男女誰もが愛する料理の筆頭、餃子。しかし、ひと言で餃子と言っても、その個性はお店によってバラバラ。ブックバーの小技の利いた餃子から、ネパール料理の蒸し餃子「モモ」まで。食べログマガジンでご紹介した中からバラエティー豊かな餃子をピックアップ。

1.餃子とお酒で読書を楽しむ

BOOK & BAR 余白|東京・新宿

撮影:難波雄史

お店に一歩足を入れると包まれる本の香りと、食欲そそるおいしい匂い。ここは、2016年にオープンした本好きが集まるブックバー「余白」。出版社に25年勤めていた根井浩一さん・純子さん夫妻が営む、読書好きがこぞって通うバーだ。

 

壁一面の本に囲まれたカウンターでぜひ食べたいのは、息子さんの提案でメニュー化されたという「餃子」。多めの水でじっくりと蒸して、パリッとした食感に仕上げるために水分をしっかりと飛ばす。一見普通に見えるが、小技を利かせた焼き方でファンも多いそう。

 

そろえるお酒は、出版社勤務時代に出張が多く、出張先でさまざまな店を訪れるうちにお酒に詳しくなったという浩一さんがセレクト。浩一さんのおすすめは、フランスのジン「ジーヴァイン」をライムと炭酸水で割った「ジン・リッキー」。餃子との相性も抜群!

 

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出版社を退職してオープン! 一人で訪れても本好き同士で語り合える家庭的なブックバー

 

2.家庭料理すぎてメニュー化が貴重な水餃子

老酒舗|東京・上野

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出典:u_wa_ba_miさん

本格中華の餃子の味を楽しみたいなら、中国東北地方の料理が味わえる「老酒舗」。神田の「味坊」や三軒茶屋にある「香辣里(シャンラーリー)」など、中国料理好きにはおなじみの「味坊グループ」が手がけるお店で、気軽に“ちょっと一杯”ができる居酒屋スタイルがビジネスパーソンを中心に人気を集めている。価格もリーズナブルで日常使いしやすいのもポイント!

 

こちらで楽しめるのは、寒い中国東北地方では定番の家庭料理「ニラ卵海老の水餃子」。食べ応えのある皮に包まれているのは炒り卵とニラ。たっぷり入った具がお腹も満足なボリュームで、日本にいながらこの本格派の味が堪能できるのは貴重! 日本では珍しい、ひと味違った餃子を食べたいときにおすすめだ。

 

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東京は今、ローカル中国料理の天国! 辺境料理のススメ・中国料理編

3.ぷりぷりな海老×鮮やかグリーンのニラが食欲そそる蒸し餃子

添好運 新宿サザンテラス店|東京・渋谷

撮影:食べログマガジン編集部

昨年4月に日本初上陸を果たした香港の点心専門店「添好運(ティムホーワン)」。もともと同店は、フォーシーズンズホテル香港の広東料理店「龍景軒」の点心師を務めたシェフが、カジュアルさを重視して始めた業態。日本では今年5月、新宿に2号店ができるほどの人気店に急成長。餃子好きはぜひチェックリストに入れておきたいお店だ。

 

こちらのお店で食べられるのは、「海老とニラの蒸し餃子」。透き通るニラの鮮やかなグリーンが食欲をそそるひと口サイズ。自分で注文用紙に食べたいメニューの個数を書いてオーダーするスタイルなので、餃子と合わせて好きなだけ点心を楽しめる。

 

本場と変わらない味が支持され、在日中国人もこぞって通うのだとか。1号店の日比谷店は行列ができることもあるが、新宿店は予約がOKな個室も完備。本場そのままの蒸し餃子の味を心ゆくまで堪能してみて。

 

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あの大行列点心店の日本2号店がオープン。今度の店は予約もできる!

 

4.本場ネパールの蒸し餃子が味わえる

ネパール民族料理 アーガン|東京・新大久保

出典:肉山ぷに子さん

ちょっと変わった餃子を食べてみたい!という方におすすめなのがこちら。実はネパール料理店の宝庫となりつつある東京・新大久保では、ネパールの蒸し餃子「モモ」を楽しめる。

 

在日ネパール人も支持する新大久保の「ネパール民族料理 アーガン」では、ボリューム満点の蒸し餃子「モモの盛り合わせ」が楽しめる。蒸し餃子だけではなく、大きくカットされた野菜がたっぷり入っているので、飽きずに食べ進められる一品だ。

 

蒸し餃子のほか、なかなか日本では食べる機会が少ないネパール料理も勢揃い。カレーやスープとともに蒸し米を叩いて干した「チウラ」や、そば粉を練って作る「ディド」など、本格ネパール料理がずらり。餃子とともに味わってみてはいかが?

 

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知ってるようで知らない、ネパール料理の奥深さに触れよう。「辺境料理」のススメ・ネパール料理編

 

文:秋吉真由美