厳しい暑さに身も心も疲労気味……。まだまだ続く残暑に打ち勝つためには、疲れた身体にスタミナをつけてくれるといわれる牛肉を。これでもか!と、肉の旨みを心ゆくまで味わわせてくれるお店を、過去の人気記事からピックアップしてお届け。

1. 肉と向き合い続けたシェフの渾身の焼き

meuglement (ムーグルモン)|東京・西永福

手前がエレゾ社の北海道短角牛のランプ(100g 1,600円)。奥がサカエヤの岩手県雫石の短角牛のサーロイン(100g 1,900円)で、注文は200g〜。写真はどちらも約300g。キタアカリのフレンチフライがつく(価格はすべて税抜) 撮影:飯貝拓司

肉ラバーが、連日入れ替わり立ち替わり訪れるという話題のお店が、井の頭線・西永福駅にある「ムーグルモン」。オーナーシェフ・中森隆司さんの修業先が神楽坂「アンティカ オステリア カルネヤ」と六本木「祥瑞(しょんずい)」だったということ、そして扱う牛肉は、一流料理人達から熱いラブコールを受けている二大希少熟成肉店、滋賀県「サカエヤ」と北海道「エレゾ社」の肉が中心ということで、いま注目を浴びているお店だ。

 

中森シェフによれば「肉をおいしく焼くには、版の大きさよりもまず厚さが大切」なんだそう。前出の修行店で考え抜かれた肉の焼き方でシェフが焼き上げたお肉を食べた料理ライターの森脇慶子さんは「周りは焦げ目がつくほどしっかりと焼き付けてありながら、中は鮮やかな深紅色。血の滴る肉塊は見るからに野性味にあふれ、その焼きたてにかぶりつけば、ガシッと歯の入る適度な歯ごたえと弾力が、肉を喰らう快感を掻き立てる。噛みしめるうち、じわじわと滲み出る鉄分の旨味も滋味深く、僅かに感じる脂の甘さの余韻が後を引く」とその味に唸るほど。

 

分厚い肉をゆっくり噛み締め、じわじわくる旨みに酔いしれながら至福の時間を過ごしたい。

 

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西永福の肉焼きの名手に肉ラバーたちが熱視線! 今行くべきビストロはここ

2. 薪焼きのフィレ肉で口福に!

鈴田式|東京・麻布十番

料理はおまかせコース20,000円(税・サービス料別)より「太田牛フィレ肉の飯蒸し」 撮影:飯貝拓司

麻布十番駅より徒歩1分。住宅街の小路にひっそりと佇む一軒家に店を構えるのは「鈴田式」。青山に程近い広尾にある焼肉割烹の名店「肉匠 堀越」のご主人、末富信さんが、シンガポールで出合った薪焼き肉の旨さに魅了され、満を持してオープンさせたお店だ。

 

こちらのお店のコンセプトは“薪和食”。その名の通り、釜の中で料理を薪焼きするスタイルだ。料理は2万円(税・サービス料別)のおまかせコースのみだが、こちらのお店のシグネチャーメニューでありメインでもある「太田牛フィレ肉の飯蒸し」は絶対に押さえておきたい一品。「餅米こそ少量とはいえ、フィレ肉は100g弱。ちょっとしたビフテキ並みのボリュームで、もはやステーキ丼である」とお店を取材をした森脇慶子さんは語る。さらに「静かに燃える薪の炎で炙られ、焼きあげられたフィレ肉はしっとりと柔らかく、じっくりと味わうほどにタレと薫香の香ばしさが食欲を刺激する」と聞けば聞くほど食べたくなる。

 

末富さんが魅了された薪焼き肉のおいしさを、コースで思う存分に味わいたい。

 

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コンセプトは“薪和食”。薫香と食材のマリアージュを楽しめる店

 

3. 最高の和牛はすき焼きで味わおう

牛銀本店|三重・松阪市

すき焼き 「特選」 寿 17,280円。野菜、卵込み。+324円で、ごはんと味噌汁がつく。甘さが苦手の方には、白醤油、昆布だし、コショウで味付けした、オリジナルの“汐ちり”も。その他、すき焼きは7,560円~。(別途サービス料10%。価格はすべて税込) 撮影:山田英博

和牛の旨みをとことん味わうことができる「すき焼き」。中でも、ほかではなかなか味わうことができない和牛“特産松阪牛”を提供しているのは、三重県松阪市に店を構える「牛銀本店」。

 

お店を推薦してくれた“肉バカ”こと小池克臣さんは「すき焼きの食べ方や割り下の味付けうんぬんの前に、まず牛肉が違います」と理由を語る。「『牛銀』は、松阪近郊の農家さんを訪ね歩き、牛を育てているところから見て、ほんとうにいい肉を仕入れていらっしゃる。こんなすき焼き屋は、ほかにないと思いますよ」と絶賛。それもそのはず。こちらで扱っているお肉は、松阪肉牛共進会への入選牛も出している畜産農家から牛を一頭買いしている。それゆえきめ細かい肉質、適度に入ったサシ、脂の融点の低さなど、その最上級の松阪肉の味わいをすき焼きで存分に堪能することができる。

 

伊勢神宮へお参りがてら、足を伸ばして“特選”の松阪牛を食べれば、身も心も幸福感に満たされること間違いなし。

 

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肉を愛するなら「牛銀本店」に死ぬまでに一度は訪れるべき理由

4. 心ゆくまで牛タンを頬張る

焼肉一心たん助 池袋店|東京・池袋

「極上牛タン尽くしコース」5,980円(税抜) ※一日5組、池袋店限定での提供

お肉はたくさん食べたいけれど、さっぱりめのお肉がいいな、という方におすすめなのは「焼肉 一心たん助」池袋店。こちらのお店では、一日5組の特別な「極上牛タン尽くしコース」を提供している。

 

自慢の「仙台牛タン」をはじめ「味噌牛タン」、「熟成厚切り牛タン」、「牛タンロースト」、「厚切り牛タン」の計5種類が食べ放題。なかでも「味噌牛タン」は、たん助特製の味噌に寝かせて仕込み、柔らかいながら歯ごたえがあり、焼き上がった時の味噌の香りが楽しめるとっておきの一品。同じ牛タンの部位でも、仕込みの仕方で全く違った食感と味が楽しめるのだとか! コースは120分間で、牛タンのほか、牛ロースの焼きしゃぶ、厳選ブランド豚カルビ、さらに大和芋のとろろ飯・伝統のTKG、〆のデザートもセットになっている。

 

厳しい残暑を払うべく、友人や会社の同僚などワイワイ楽しみながらスタミナをつけよう。

 

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一日5組限定! 5種類の牛タンを食べ放題で食べ比べ!

 

文:食べログマガジン編集部