TOKYO HIP BAR vol.41

クリスマスのベストシートは、ロンドン発の点心専門店にあり

イルミネーション、下から見るか?横から見るか? クリスマスになると探したくなるのは、イルミネーションを眺めるベストシートです。青や白系のイルミネーションがトレンドになっているこの頃ですが、欧州のイルミネーションに近いシャンパンゴールドのイルミネーションはやはりよいもので、1.2kmにおよぶ丸の内仲通りで200本以上の街路樹が照らされる、丸の内のイルミネーションは特別感があります。

 

このイルミネーションをまさに真横から眺められるクリスマスのベストシートが、先月オープンした新商業施設「二重橋スクエア」の2Fにあります。

鮮やかなチャイナレッドの入り口に大きく店名が記されたここ「YAUMAY(ヤウメイ)」はロンドンでレストランプロデューサーとして知られるAlan Yau氏の新店舗です。

 

点心&カクテルの仕掛け人が

話題のエリアに出店

 

いまロンドンで来ている「点心とカクテル」の流れ。ロンドンの中華街にある点心のスピークイージーバー「OPIUM」は連日超満席だったりしますが、ロンドンでアジアンフードの流行を作った立役者の一人がAlan Yau氏で、ロンドンでは「ハッカサン」「パーク・シノワ」などの人気店を手がけています。

独創的点心を展開し、新たな食文化を提案する「YAUMAY」ですが、もうひとつのユニークな点はレストランに併設されたバーです。ウェイティングバーという位置付けではなく、ひとつのバーとして機能しているこのバーは、仲通りに面して窓ガラスを背にしています。

街路樹を背景にした気持ちのよいロケーションですが、冬季の間は街路樹がイルミネーションを纏っているため、バックバーは光の粒を背負っており、入った瞬間息を呑む美しさです。

カクテルメニューはお茶やフルーツを取り入れた食とも合わせやすいセレクション。ロンドンのチームによる「ALAN YAU CLASSICS」と日本で開発された「YAUMAY HOUSE SPECIAL」があります。Alan Yau氏の店舗の名が冠された「Hakka」はウォッカをベースに、パッションフルーツにライチ、ココナッツを使用した、これ自体が前菜であるかのような奥深い味わいで、飲み応えのある1杯です。

 

モダンでシックな内装にヒノキのカウンターがあるダイニングスペースも魅力的ですが、実はこちらのバースペースでも同様のフードメニューのオーダーが可能。

 

少し高い位置に設定された海外風のバーカウンターで、スタンディングでカクテルと点心を味わうのも粋な楽しみ方です。ちなみに丸の内仲通りのイルミネーションは2019年2月17日まで。クリスマスを逃してしまいそうな方も、冬の間にぜひ訪問を。