主役はサラダvol.1~南青山・エブリシングサラダ青山~

体作りに励む人のランチに、美容に気遣う人の夕食に。現代を生き抜く私たちは、いつだってサラダを欲している。なのに、メインディッシュとしてサラダを食べられるお店を探そうとすると意外に見つけにくいもの。ならば、一食の主役となるサラダのあるお店を積極的に探していこうじゃないか!ということでスタートするこの連載。

 

記念すべき第一回に紹介するのは、5月26日に南青山にオープンした「EVERYTHING SALAD 青山」。“野菜はなんでもサラダになる”をコンセプトに、昼から夜まで、一日を通してサラダがメインの料理を食べることができる、サラダマニアが泣いて喜ぶお店なのだ。

 

お店への行き方は、地下鉄・表参道駅A4出口を出て左に数十秒歩いたら最初の信号を左に曲がり、道なりに2~3分歩くと到着する。周囲を見渡してもひと際目立つ2階建ての真っ白い壁に、にっこり笑うサラダボウルのロゴが目印。お店の外にはブルーベリーなど実のなる植物が茂っており、ヘルシーな外観に期待値も上昇。

 

 

広々としてキレイな店内は、上下階共にテーブル、カウンター席がある。グループでの利用はもちろん、カウンター席が多いと一人ごはんの時にも利用しやすくて嬉しい。

 

 

2階にあるキッチンには、サラダになる前のカラフルな野菜や果物たちが約20種類ほど並んでいる。ガラス越しに眺めているだけで目からビタミンを摂取できそうな気がしてくる。

 

「海外のサラダ専門店ではお年寄りが当たり前に生野菜を食べている光景をよく見ますが、日本ではあまり見ませんよね。色んな世代の方にサラダを食べる習慣が広まるように、ここ青山から発信していきたいです」と語るのは同店マネージャーの三好さん。「本当は全部オススメなのですが……」という中から厳選した、4つのサラダを紹介してくれた。

迷ったらとりあえずこれ!お店の看板メニュー「エブリシングサラダ」

「エブリシングサラダ(EVERYTHING SALAD)」1,480円。「野菜のポタージュ(BEGETABLE POTAGE)」500円は、サラダを注文すると昼も夜も250円でスモールスープを付けることができる。

 

一つのサラダの中に、色んな種類の野菜が色んな調理法で使われていることが特徴という同店のコンセプトを代表したメニュー「エブリシングサラダ」。カリフラワーやマッシュルーム、スチームチキンなどをベースに、季節のグリル野菜とスチーム野菜をオン。ゴロッと大きめの食べごたえのある野菜に特製アンチョビソースが絡み、一口食べた途端フォークが止まらない。サラダ好きの間で共感度の高い“生マッシュルーム入りのサラダにハズレ無し説”が、この一皿でまた強固なものになりそうだ。

肉と野菜のゴールデンコンビ「グリルチキンとアボカドのグリーンゴッデス風サラダ」

「グリルチキンとアボカドのグリーンゴッデス風サラダ(GREEN GODDESS SALAD WITH GRILLED CHICKEN)」1,350円、「季節のコーディアル ソーダ(SEASONAL CORDIAL)」550円

 

オープン間もなく、エブリシングサラダと並んで人気が高いのが「グリルチキンとアボカドのグリーンゴッデス風サラダ」。ヨーグルトとバジルが効いたアボカドカラーのソースには、もちろんアボカド入り。アボカドとグリルチキンの濃厚な旨味をひとしきり味わったら、途中でライムを搾って味変を楽しむのもオススメ。さらにドリンクの人気メニュー「季節のコーディアル ソーダ」が、一気にパラダイスへと連れていってくれる。

 

と、ここで豆知識。アボカドと言えば、変色しやすいのが難点な野菜とされているが、同店でメニュー作りを担当する川島さんに家庭での保存方法を聞いてみたところ、「半分ずつ使う時は種の付いている側をラップでぴったりと包んだり、レモン汁を搾った包丁で切ると変色しにくい」という有益な情報を教えてくれたので、是非試してみてほしい。

フルーツの酸味×野菜の甘さにキュン「季節のフルーツとカッテージチーズのサラダ」

「季節のフルーツとカッテージチーズのサラダ(FRUITS & COTTAGE CHEESE SALAD)」1,180円

 

一皿でビタミンをたっぷり摂取できる「季節のフルーツとカッテージチーズのサラダ」。初夏はザクロやぶどうなど、どのフルーツと野菜の組み合わせも相性が良く、最初の一口から美味しくて、最後の一口が惜しくなってしまう。さらに、グラノーラやカッテージチーズ、紫キャベツのマリネがアクセントとなり、しっかりお腹を満たしてくれるのだから、文句の付けようがございません状態だ。ちなみに11:30~17:00までのランチタイムには全てのサラダにパンが1個付いてくるので、炭水化物を取りたい人もご安心を。

夏こそ肝心な冷え性対策に。「ストウブ鍋のあつあつ蒸し野菜サラダ」

「ストウブ鍋のあつあつ蒸し野菜サラダ(STEAMED VEGETABLES SALAD)」1,080円

 

サラダ=生野菜という固定概念を覆す「ストウブ鍋のあつあつ蒸し野菜サラダ」。冷たいドリンクやエアコンで冷えてしまいがちな夏の体を、ストウブ鍋の中でアツアツに蒸された15品目の野菜とポークが労ってくれる。味付けはオリーブオイルとポン酢で、さっぱりしすぎないのがちょうどいい。

 

ディナーはグリルや小皿料理が充実。アルコールも、もちろんベジタブル

左上から時計回りに「旬野菜のオーブン焼き(フィッシュ or チキン)」1,800円、「ウフウフマヨネーズ」600円、「ファーマーズソーダ(パクチー&ライム)」600円、「メキシカンナチョス」700円

 

17:00以降のディナータイムには、オーブンを使った野菜と肉や魚のグリル、野菜のフリットやメキシカンナチョスなど、お酒と一緒に楽しみたい料理が味わえる。アルコールの種類もワインやビール、サングリアなど豊富だが、特に注目なのは、パクチーやキュウリが入ったサラダ専門店ならではのサラダカクテル。また、サラダやスープは一部メニューを除いてテイクアウト可能なので、残業で帰りが遅くなった日のヘルシーディナーとして持ち帰るのもアリだ。

 

ひとつのサラダの中に、色んな種類の野菜が色んな調理法で使われていることにより、歯ごたえの違いを感じながら最後まで飽きることなく美味しい、主役度100パーセントのサラダに出会ってしまったのだった。

ラストオーダーはフードが21:00、ドリンクは21:30まで。

【今週の話したくなるサラダのハナシ】

「グリルチキンとアボカドのグリーンゴッデス風サラダ」にも登場したグリーンゴッデスドレッシングは、『THE GREEN GODDESS』というミュージカルを演じたジョージ・アーリスのために、サンフランシスコのパレスホテルのシェフが作り出したドレッシング。

 

次回予告:南青山で見つけた「NOドレッシングサラダ」を紹介します

vol.2も、引き続き南青山エリアで見つけた主役のサラダをご紹介します。キーワードとなる「NOドレッシングサラダ」とは?次回もお腹をサラダモードにしてご期待下さい。