【食べログマガジンこぼれ話 】
予約不可だけれどどうしても食べたい!争奪戦必至のいなり寿司
「銀座魚勝の『銀座魚勝謹製 弥左エ門いなり』は、1日限定30食。もともと銀座四丁目にある宝童稲荷神社に奉納するためにつくったもので、すごく手間がかかってる。それを採算度外視で販売しています」というのは、「売り切れ御免!食べないと後悔する数量限定メニュー Vol.2」でお気に入りの限定グルメを紹介してくれたITジャーナリストの本田雅一さん。連載では本田さんが愛する数量限定のレア肉を紹介していますが、もう一つ同じくらいおすすめというのが銀座の割烹、「銀座魚勝」の「銀座魚勝謹製 弥左エ門いなり」。
「銀座魚勝謹製 弥左エ門いなり」はテイクアウトのみ、平日の11:30~販売。(出典:3pocoさん)
「油揚げがしっかり油抜きしてるから、全然油っぽさを感じないんです。黒砂糖とてんさい糖のバランスをとことん追求してブレンドしているので、しつこくならない程度にお揚げに甘みを加えています。甘すぎない酢飯との相性も抜群です」(本田さん)
銀座魚勝謹製 弥左エ門いなり1,200円(税別)。いなりは「香る五目」と「わさび穴子」の2種類。「香る五目」はにんじん、椎茸、蓮根、炒りごま、柚子で香り付けした酢飯の五目ごはん入り。「わさび穴子」は穴子に葉わさびをアクセントにあわせたオリジナル。
「『香る五目』は旨みが強く、後味はさっぱり。辛子を付けて食べるのが特徴で、日本酒にもよく合います。『わさび穴子』の穴子は弱冠甘め。フワッとした穴子の口どけと、微細な葉わさびの風合いのバランスがすばらしい。いままで食べてきたいなり寿司にはなかった感動を与えてくれます」
こちらのいなり寿司は残念ながら予約は不可。「売り切れることも多いので、どうしても手に入れたければ朝一番でお店に並び、整理券を手に入れて。もちろん並ぶ価値アリのおいしさです!」(本田さん)
取材・文/小野寺悦子