【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレー#25】「トマト」

僕が今までカレーを食べたお店の数は世界各国合わせると4,000軒を超える数になるのですが、その中で不動の王者として君臨し続けているのが、荻窪にある「トマト」というお店です。

 

トマトの看板

 

欧風カレーに見えて一般的な欧風カレーとはかなり違う独自スタイルのカレーは、​ここでしか食べられない絶品! あまりにも美味しいので、滅多に行かないようにしているんです。ここの美味しさに慣れてしまった​ら他のお店で食べられなくなってしまいますから。値段もカレーとしてはかなり高いということや、都内有数の行列店ということもあ​り、そう頻繁に行けないという理由もあるのですが、とにかくとっておきのお店なんです。​

 

ビーフタンカレーに季節の野菜をトッピング

 

今回は誕生日に行ってきました。自分へのご褒美です。いただいたのはここで一番好きなメニューである「ビーフタンカレー」3,000円​に「季節の野菜」550円のトッピング。合わせて3,550円となると、カレーとしては相当高いわけですが、驚くべき手間暇のかけ方、品​質の高さ、そして味、接客、それら全て合わせて考えればこの値段でも安いと思える程。個人的には10,000円出してでも食べたいと思​える味です。​

 

食べ応えのある具材

 

美味しいカレーというのは、実は使うスパイスの種類は少ないもので、インド料理だと5種類くらいのスパイスで出来たりします。スパイスの数が増えすぎると味がぼやけるというのがカレーマニアにとっては常識なのですが、こちらは36種類ものスパイスを​使っていながら味が一切ぼやけることなく、深味と香りが存分に立っている奇跡的逸品。苦味すら美味しさにつながっています。​

 

迫力満点のシーフードカレー

 

誰かと一緒に行くのであれば「シーフードカレー」3,400円もおすすめなのでシェアするのも良いでしょう。ベースのカレーは同じなの​ですが、シーフードの旨味スープがカレーと混ぜ合わさり、まるで違った美味しさに変わります。​

 

ムール貝の大きさが目を引く

 

ランチタイムはデザートもサービスでつくのがまた嬉しい所ですが、デザートサービスは年内で終了予定とのこと。カレーの仕込みだ​けでも大変でしょうからいたしかたありません。ご主人もお年なので、無理せず長く続けていただきたいです。​

 

デザート

 

僕がこのお店に初めて行ったのは15年程前のこと。その後様々なお店が生まれ、色々な美味しいカレーを食べてきましたが、ここで食​べると「やっぱりここが優勝!」と毎回思ってしまいます。行く度に新たな発見があり、様々な凄味を感じるお店なので、一度行った​ことがあってその時はそこまで印象に残らなかったというカレー好きな方は、是非また行ってみてください。きっと前回と印象が変わ​ってくると思います。

 

※価格は税抜。

取材・文:カレーおじさん \(^o^)/