〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!

捨我(東京・渋谷)

甘鯛の松笠焼き、グリーンアスパラガス 写真:お店から

2026年5月、渋谷駅直結の「渋谷サクラステージ」38階に、日本料理店「捨我(しゃが)」が期間限定でオープンしました。店主を務めるのは、香川県出身の料理人・合田峻氏。高校卒業後にホテルや地元・香川の料亭、割烹で経験を積み、上京後は有名グルメガイドで三つ星を獲得した日本料理店で研鑽を重ねてきました。数々の現場で腕を磨くなかで「食材そのものと真摯に向き合う料理を届けたい」という思いが強まり、自身の理想を表現する場として今回のポップアップレストランを立ち上げました。

書道家・郷祥氏が手掛けたロゴ 写真:お店から

舞台となるのは、渋谷サクラステージ最上階の38階。日本料理の本質を、変化を続ける渋谷という街から発信したいという思いから、この場所を選んだそうです。店名の「捨我」には、料理人の個性を前面に押し出すのではなく、季節や風土、素材そのものの魅力を大切にし、料理と空間、人が自然に調和する時間を届けたいという思いが込められています。また、店のロゴは同じ香川県出身の書道家・郷祥氏が手掛けたもので、店の世界観を象徴する存在となっています。

カウンター席 写真:お店から

店内は落ち着いた設えで、料理人の手仕事を間近に眺められる一枚板のカウンター8席に加え、4名まで利用できる個室も備えています。

素材の魅力を引き出すコース 写真:お店から

提供するのは、季節の食材を使った全12品の「季節のおまかせコース」33,000円(サービス料別)のみ。昆布やかつお節のだし、炭火の香りといった日本料理の定番的な要素も必要以上に前面へ出さず、素材本来の香りや食感、味わいを丁寧に引き出した一皿をコース仕立てで楽しめます。コースは18時一斉スタートです。

夏巻き 写真:お店から

この時季は、北海道産の毛蟹と静岡県・桑高農園のとうもろこしを使った「夏巻き」が登場。蟹の殻ととうもろこしの芯から取っただしを含ませた飯蒸しを春巻きの皮で包み、香ばしく揚げた一品で、毛蟹の繊細な甘みととうもろこしの弾けるような食感を楽しめます。

東京グルメガイド&ドヤスポット
〆の土鍋炊きご飯   出典:東京グルメガイド&ドヤスポットさん

食事の締めには、新潟県南魚沼市・こまがた農園から玄米で仕入れ、毎朝店内で精米した米を使用。白神山地の水で土鍋炊きしたご飯は、噛むほどにやさしい甘みが広がります。ちりめん山椒や卵黄粕漬け、自家製のぬか漬けなど、ご飯のお供にも細やかなこだわりが感じられます。

料理に合わせて、日本酒や日本茶のペアリングも用意。日本酒ソムリエの鶴田俊太郎氏が、その日の献立に合わせて数十種類の日本酒や10種類以上の日本茶から組み合わせを提案し、一皿ごとの魅力をさらに引き立てます。

丸巻き 写真:お店から

素材の持ち味を丁寧に見つめ、一皿ごとに新たな表情を引き出す「捨我」。季節の移ろいや生産者の思いまで感じられるコースは、日本料理の奥深さをあらためて教えてくれるはず。3カ月限定だからこそ、この機会に訪れてみたい一軒です。

食べログレビュアーのコメント

東京グルメガイド&ドヤスポット
熊と花山椒   出典:東京グルメガイド&ドヤスポットさん

『序盤に供されたお椀は、鱧と蜆(しじみ)の純粋なエキスだけで構成されており、雑味の一切ない深い滋味が五臓六腑に染み渡ります。続く「若狭ぐじ鱗焼」は、サクサクに焼き上げられた鱗の香ばしさと、万願寺唐辛子の餡が絶妙に絡み合う一皿。
そして中盤のハイライトは、春から初夏にかけての究極の贅沢とも言える「熊と花山椒」。山菜と筍を合わせ、熊肉の上質な脂の甘みと花山椒の鮮烈な香りを、足し算でも引き算でもない「最も輝く瞬間」で切り取った傑作でした』(東京グルメガイド&ドヤスポットさん)

東大モクロー
よもぎ胡麻豆腐 鳥貝 蕨   出典:東大モクローさん

『特によもぎの胡麻豆腐は本当に素晴らしかったです。ほのかな苦味のあとに押し寄せる圧倒的な旨味は非常に奥深く、今でも強く印象に残っています。

さらに、メインの梶屋牛のしゃぶしゃぶや、鱧と煎り酒を合わせた一皿も完成度が非常に高く、この日のベストと言える美味しさでした。

現時点でも十分満足できる内容ですが、このお店がこれからどこまで成長していくのか、とても楽しみです。
誘ってくれた友人に感謝です』(東大モクローさん)

※価格は税込。

文:佐藤明日香