【第3週のカレーとスパイス】クラフトビール&スパイス料理の人気店「風乗りメリー」が下北沢から六本木に移転オープン!

下北沢から六本木に移転した「風乗りメリー」

カレー激戦区・下北沢で愛されたクラフトビールとスパイス料理のお店「風乗りメリー」がビル取り壊しに伴い、2025年9月11日、六本木に移転オープンしました。場所は六本木交差点からほど近いビルの地下。紫がかったピンクの看板も健在です。

ピンクパープルの看板が目印

階段を下りていくとカウンターメイン、別室にテーブル席という形の店内。

店内はカウンターがメイン

まずは「SOD」(270ml)1,180円で乾杯。

「SOD」

パイナップル、ライムといったフルーツにハバネロやコリアンダーなどのスパイスを掛け合わせたクラフトビール。飲みやすく、そして個性もある面白いビールです。

「AQ焼餃子 青唐辛子ソース」

「AQ焼餃子 青唐辛子ソース」880円は程よい酸味と爽やかな辛さのソースがかかった焼き餃子。大きめに包んだ餃子はビールと相性が抜群なのは言わずもがな。

「肉厚椎茸バターナンプラーグリル」

「肉厚椎茸バターナンプラーグリル」680円は文字通りのアテ。バターとナンプラーの相性の良さは個人的にももっと広く知られるべきと考えているのですが、それに気づいていたお店がここにもあったとは。文句なしのおいしさです。

「ごぼう痺辛揚げ」

「ごぼう痺辛揚げ」680円はネパールの山椒・ティムールが利いていて、フルーティな痺れを感じるこれまたお酒が進む逸品。

「焼仔羊〈チャーラム〉仔羊出汁蓮根ソース」

まだまだ行きますよ。こちらのお店は羊が自慢のお店。何しろメリーですから羊料理は外せません。というわけで「焼仔羊〈チャーラム〉仔羊出汁蓮根ソース」1,480円を。ローストラム的な料理なのですがソースにも羊の風味があり、羊で羊を食らう感じが羊好きにはたまりません。

「秋刀魚梅干カレー」

〆はもちろんカレー。この日は「秋刀魚梅干カレー」1,580円でした。梅干しは具材ではなくスパイスとして使用し、グレイビーに溶け込んでいる仕上がり。秋刀魚のうまみ、ほのかな苦み、そして梅干しの酸味が調和してこれぞ日本のスパイスカレーといった趣。ご飯はバスマティライスなので重くなく、色々と食べて飲んだ後でもペロリといけてしまいます。

「下北沢の頃は『うちはカレー屋じゃないから』と言ってたんですが、六本木に来てみたらカレーのお店があんまり無いもんで、これからはむしろカレーを押していきたいんですよ」とマスター。

その意向もあって、11月から土日カレーランチもスタート。さらに12月からは平日もカレーランチを営業予定とのことで、ますますカレーにも磨きがかかっていきそうな勢い。激戦区でも人気だった実力の高さですから六本木のカレーシーンも盛り上げていってくれることでしょう。

【第4週のカレーとスパイス】カレーおじさんの愛する名古屋の名店が東京へ移転! 名シェフによるタンドール料理コースを堪能すべし「ナマステラージャヤ」

僕が名古屋で一番好きだったお店が名前を変えて東京へ移転しました! 2025年11月13日に渋谷区富ヶ谷でオープンした「ナマステラージャヤ」です。

2025年11月13日にオープンした「ナマステラージャヤ」

元々は名古屋市名東区で「カリーカグラ」としてスタート。その後、錦に移転し「スパイスカグラ」として営業していた際に、以前本連載でもご紹介したお店です。

その後さらに名古屋駅近くへ移転したもののコロナ禍があり、料理教室メインのスタイルに変え、名古屋エリアでスパイス料理の後進の育成もしていたシェフ。以前「いつか東京に店出したいんですよ」と語っていた通り、満を持して今回の東京進出となりました。

お店があるのはビルの4F

場所が少しわかりにくいですが、奥渋から代々木公園駅方面へ向けて続く通り沿い、新しいビルの4Fにあります。

店内の様子

しばらくは「タンドリーコース」8,800円のみ。夜営業の不定休なのでInstagramからお問い合わせくださいとのこと。何を食べてもおいしいのは間違いない名シェフですから、コースを堪能することにしました。

今回のお店はタンドール料理をメインにさまざまなスパイス料理でナチュラルワインを楽しんでほしいというコンセプトだそうで、ワインに詳しくない僕はワインもシェフのお任せでお願いしました。

「FREAKY ロゼ グラス」

まずはアミューズに合わせて「FREAKY ロゼ グラス」1,400円。無濾過でクセがありますが、それがインド料理と合うとのこと。

前菜3種

カジューマサラ(カシューナッツのスパイス和え)、パニプリライタ(パニプリと呼ばれるインドスナックにヨーグルトのサラダを入れたもの)、アルマサラ仕立てのスパイスポテサラの3品盛り合わせはそれぞれお酒が進むテイスト。ワイン単体で飲むよりも確かに料理に合わせた方がおいしく感じる絶妙なペアリングでした。

スパイス八寸

続いてスパイス八寸。写真左下から時計回りに、生牡蠣マサラ、きのこのスパイスクリーム煮、マスタード数の子、牡蠣のコンフィアチャール、ちりめん山椒、真ん中にムール貝のトムヤムという、すべてスパイスを使った料理。どれも絶品でベクトルが違うテイストなのでさらにお酒が進みます。

「タイハーブのタンカレー」

ワイン以外に何かあるか聞いてみると「タイハーブのタンカレー」800円がおすすめとのことで炭酸割りで。バイマックルーとレモングラスの香りがしっかりと出たタンカレー。爽やかで軽やかです。続いて出てきたのは漢方薬膳スープ。アミガサタケ、サナギタケ、玉竹、杏仁、棗、五指毛桃を使用した滋味深いスープ。高級中華のお店で出てくるような素晴らしい味です。

タンドリービーフ

メインはタンドリービーフ。何と松坂牛を使用。噛めば噛むほどにおいしさが口内に広がり、自然と笑顔になってしまう料理で多幸感を覚えました。

〆のビーフカレー

〆のカレーはその松坂牛のスジなどを使ったビーフカレー。カレー自体のレシピはカリーカグラの頃のものを元にしているとのことで、古参ファンの僕としては感涙もののおいしさ。思わずおかわりしてしまったほどです。

料理の内容は時期によって変わるそうですが、8,800円でもむしろ安いと思えるクオリティ。中華やタイ料理の知識もあるシェフなので、今後のメニュー展開も楽しみです。

テラススペース

テラス席もあり「ゆくゆくは外でタンドリーBBQコースをやったり、ランチにはカレーも出したいんですが、ワンオペなのでまずは夜のコースを丁寧に作って、人を雇えるように整えたいですね」とシェフ。どれもこれも素敵な未来。カレー好き、ワイン好きはもちろん、すべてのグルメにおすすめの、2025年大注目の新店舗です。ちなみにナマステラージャヤのラージャヤとは王国という意味だそうです。ナマステはあいさつの言葉であると同時にシェフの通称でもあります。最高においしい王国へ、皆さんも是非!

食べログマガジンで紹介したお店を動画で配信中!
https://www.instagram.com/tabelog/

※価格はすべて税込

文:カレーおじさん、食べログマガジン編集部

撮影:カレーおじさん