〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載！

遷sen（東京・池袋）

2025年9月、池袋駅から徒歩3分ほどの場所に、つけ麺専門店「遷sen」がオープンしました。店主の中川泰象氏は2004年に独学で始め「節骨麺たいぞう」を創業し、2022年には池袋に「MENYA NAKAGAWA」をオープン。全国各地のラーメン店の食べ歩きをしながら、日々進化するラーメンの味や技術を追求してきた人物です。

中川氏が新たに挑んだのは「麺本来のうまさを最大限に引き出す、国産食材にこだわったつけ麺」。「本当に“うまい”と感じる一杯を作りたい。そして、つけ麺の奥深さをもっと多くの人に伝えたい」、その思いから何度も麺やスープの試作を重ね、納得のいく味を完成させました。

出店の地に池袋を選んだのは、特別な理由があります。「28歳でこの街に初めて店を構え、21年間池袋の皆様に支えられてきた。これからも池袋で必要とされる存在であり続け、地域に貢献していきたい」という中川氏の決意が、この新店舗に込められています。

店内は黒を基調としたモダンな空間で、広々としたつくり。清潔感があり、一人でも入りやすい落ち着いた雰囲気です。照明や椅子にもこだわり、京都の熟練職人による手づくりの照明と看板が、奥ゆかしい和の温もりを添えます。BGMには心地よいジャズが流れ、まるで時間がゆるやかに溶けていくよう。客席は、カウンター席とテーブル席を合わせて全24席です。岐阜の窯元にオーダーした特注の器は、持ちやすさや色合い、耐熱性にまで配慮された逸品。食材の魅力を引き立てる美しい器で、視覚からもおいしさを楽しめます。さらに、お水のほかジャスミンティーが用意されているのもうれしい心配りです。

メニューは「つけ麺」1,100円、「辛つけ麺」1,200円、「黒つけ麺」1,200円の3本柱。冷盛り・釜揚げのスタイルを選べます。看板メニューの「特製つけ麺」1,480円は、北海道産小麦「春よ恋」を使用したしなやかな麺に、国産豚骨・鶏骨スープと4種の魚介出汁を合わせた濃厚つけダレが絶妙に絡み合う、まさに渾身の一杯。香り立つ湯気の中に広がるうまみの余韻が、食べすすめるほどに深まります。麺量（茹で茹でる前）は小（170g）・中（220g）・大（270g）から選べ、燻製焼豚2枚、鶏チャーシュー2枚、黒メンマ、厚切りメンマ、半熟味玉と、5種のトッピングが彩りを添えます（厚切りメンマは特製のみ）。

おすすめの食べ方は、麺に「藻塩」を少量かけて麺だけ食べる、麺をつけスープにつけて食べる、お好みでつけ汁に少量「ゆず七味」や「お酢」をかけて食べる、残ったスープに割りスープを入れて〆る、です。

割りスープは南部鉄器の急須で提供され、香りとともに締めくくる特別な一杯です。

また、「釜揚げ特製黒つけ麺」1,580円も人気。麺を水で締めず、湯切り後に一番出汁をかけて仕上げることで、「春よ恋」本来のもちもち感と香りを存分に堪能できます。焦がしニンニク油を加えた黒つけスープは、深みのあるコクが特徴です。

ご飯ものも充実しており、2種のチャーシューに炙りマヨネーズと九条ねぎを合わせた「ミニ炙りチャーマヨ飯」290円、吊るし焼窯で香ばしく焼き上げた燻製焼豚をのせた「ミニ焼豚飯」350円などが揃います。

つけ麺の新たな魅力を発信する「遷sen」。唯一無二のつけ麺を味わいに足を運んでみてはいかがでしょうか。

食べログレビュアーのコメント

『つけスープをひと口。強めに感じるのは豚の香り。粘度の高いスープです。説明書きには豚骨、鶏骨、4種の魚介出汁を使ったスープと書かれています。バランスの良いスープです。
麺は角切り中太ストレート。小麦の香りが強くコシが強い。食感はちょうど中間です。
チャーシューは硬めの肩チャーシュー。しっとりした食感で歯応えあってジューシー。
少しハーブの香りがする鶏胸肉。しっとりした仕上がりでどちらもそのまま食べてもスープに浸しても美味しかった。
メンマは黒メンマとノーマルメンマ。黒メンマは薄く平たい切り方で味濃いめの物が3本。
ノーマルは四角くぶ厚い薄茶色メンマ。薄切りが主流だからぼりぼりした面白い食感。
最後に声をかけて割りスープを貰います。
麺に持って行かれてスープ無くなっちゃうので注意。
急須に入ったスープ割りが提供されます。綺麗な茶色がかった出汁スープ。節の良い香り。かなり印象変わって飲みやすくなりました。
まさにつけスープはつける用、割ったスープは飲む用といった印象で棲み分けがきちんとされている』（らっく@ラーメン大好きさん）