ベッキー×食べログマガジン
こんなの見たことない! そんなベッキーをお届けする「ベッキー三変化」。第1回は築地で仲買人とお寿司を楽しんできましたが、第2回は、ベッキーさんが「一度は行ってみたい!」と言うディープなスナックへ。未体験の食と異次元の空間で、ベッキーさんが語る食とライフスタイル。 今回は、ツウだけが知っている「鶯谷の遊園地」へ行ってきました。
「オトナのオンナ」が行く場所
大人の女性には、行きつけのバーやスナックがある。ということで、第二弾の舞台は、鶯谷にある一見さんお断りの会員制スナック「よーかんちゃん」へ。混沌と秩序が入り混じったオブジェが光る独特の煌びやかな空間で、名物ママとベッキーさんが交わし合う、「オトナのオンナ」トークとは?
大人の遊園地
「強烈!!」
店内から出てきた彼女はまるで、遊園地から出てきた子供のように興奮が冷めやらぬ様子。「現実」と「非現実」世界の狭間。その儚くも美しい瞬間を大人のあなたでも味わえるスナックが鶯谷にある。
そう、その名は「宮内庁御用無」としても有名な「よーかんちゃん」。
ベッキー、以下・べ グチャグチャでピカピカ! 私自身も派手なデコトラ系のイルミネーションが大好きなので、まさにツボ。ここは、「夢と希望が詰まった大人の遊園地」ですね。
編集部、以下・編 ここは創業以来、改装されずにたくさんの(お客様の私物も含む)思い出の品で溢れかえっている不思議なスナックなんです。
べ そうなんですね! これまで培ってきた歴史が感じられて魅力的でした。今度は一緒によく飲む4、5人の仲の良い女子グループを連れてまた来たいです。
おふくろ(ママ)の味ではなく、料亭の味
編 お食事は如何でしたか?
べ 本格的なお味に驚きました。煮物は家庭の味ではなく、料亭で出されるお料理のように「ふわっ」とした優しい味わい。すまし汁も上品なお出汁とぷりぷりのハマグリが最高! ちょっとしたツマも本わさびを使用しているなど、細部までこだわりが見えました。
べ 親近感のあるママのトークに癒されながら、料亭のような本格的な食事に舌鼓を打つ。この鮮やかなコントラストがたまらなく刺激的。ここは料理やお酒「以外」のものを提供してくれる。お腹だけでなく、心も満たしてくれるスナック。
編 有名焼肉店の「鶯谷園」に行ってから「よーかんちゃん」でしめる、鶯谷が誇る隠れ黄金コースとも言われているんですよ。
魔法のチャーハン
編 ベッキーさんの思い出の「おふくろの味」はありますか?
べ 大きな声で言うと母が恥ずかしがるのですが「チャーハン」ですね。私にとっては心がほっこりするオンリーワンの味。
編 普通のチャーハンとは違うのですか?
べ 具は、人参とほうれん草が細かく切ってあって、シーチキンが入っているシンプルなもの。食べ慣れているからか、初めて普通の中華料理屋のチャーハンを食べた時は、カルチャーショックを受けるほど母の味が浸透しています。そういえば昨日も食べたばっかりです(笑)。
編 素敵ですね! ベッキーさんにとって「おふくろの味」はどんな存在ですか?
べ 凄く不思議なパワーを持っていますよね。食欲がない時でも、一生懸命愛情を込めて作ってくれた人のことを思うと、自然と食欲が湧いてくる。その人の気持ちがこもった手料理は、勇気や元気を与えてくれる「魔法」が詰まっていると思うんです。
ひねくれ者で人気者の高校生時代
編 ベッキーさんのこの奇抜でおしゃれな格好は子供の頃からですか?
べ そうですね。昔から人と違う個性的で派手なファッションが好きで、高校生時代の制服も「ベッキー流」に勝手に着こなしていました。当時はルーズソックスが流行っていたのですが、私はちょっと「ひねくれていた」ので紺のハイソックスに蛍光のラインが入ったものを履いていました。
編 さすがベッキーさん……でも、先生に怒られたりしませんでした?
べ その時は「校則に“蛍光色の靴下はダメ”とは書いてないですよね?」なんて言っちゃたりなんかして。
編 「校則がベッキーさんに追いついていないだけ。」と?(笑)
べ それくらいに思っていたかもしれませんね。でも決して不良だったわけではないですよ(笑)。
べ 何しろ違う一面では、給食の時間に数種類のふりかけを持っていって友達に配ったり、授業中に食べるグミをスットクしていたり、ロッカーに常備している大きいワセリンを貸してあげたり…とにかくみんなの「便利屋」になるのも好きでした。
編 「よーかんちゃん」のにある派手な置物でベッキーさんの私物と似ている物もあったとか……?
べ そうなんです。教室の自分の席には枕とハート型のフリフリ座布団をいつも置いていました。なぜなら、高校生時代から芸能界のお仕事をしていて、朝の生放送をしてから学校に行くので授業中寝てしまうんですよね。
編 あら、それもまた先生に怒られませんでした?(笑)
べ 先生が私を起こそうとすると、優しいクラスのみんながよく私のことをかばってくれました。「ふりかけパワー」が効いていたのかもしれませんね(笑)。
大人のような子供、子供のような大人
編 ベッキーさんは10代の頃から芸能界のお仕事をしてるんですよね?
べ そうなんです。少し不思議な感覚なのですが、子供の頃から自分の中にもう一人の「大人の私」が居たような気がします。
編 早い時期から大人の世界を見ていた影響でしょうか?
べ はい、子供ながら冷静に自分の置かれた状況や周りの人を客観的に観察することが多かったように思います。
べ 高校生時代に人と違うようなファッションをして「斜め上をいく自由奔放さ」を敢えて貫いていたのは、そんな「大人のような心を持った子供」の自分からのアドバイスがあったからかもしれません。
「この青春時代は一生に一度しかない素晴らしい時間だから、めいっぱい楽しんでおいた方がいいよ!」と言うような。
編 なるほど。逆に大人の仲間入りをした今、心境の変化はありますか?
べ 今は、「ピュアで真っ直ぐな心=(子供のような心を持った大人)」の一面も大切にしたい。そうすることで、より自分らしいナチュラルかつシンプルな生活を送れるような気がします。
「人生一度きり。その刹那的な瞬間を周りの人も自分もハッピーに、キラキラ輝く人生を。」その想いは高校生時代から、大人になった今でも変わっていませんね。
鶯谷のディープなスナックで初スナックデビューを果たしたベッキーさん。次回は月刊ベッキー最終回。最後にふさわしい「不思議な〆のラーメン」と「刺激的なベッキーのファッション」の共演が実現。お楽しみに!
写真/杉江拓哉@TRON、スタイリング/永田彩子、ヘア/HORI@BE NATURAL、メイク/AIKO ONO@angle