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ベッキー×食べログマガジン
全3回に渡る「ベッキー三変化」、はじまります。
ベッキーが好きな服を着て好きなものを食べる、という極々シンプルで欲に忠実な本能連載全三話。こんなことがしてみたかった、あんなことがしてみたかったという未体験ゾーンにベッキーが体当たりで潜入! 記念すべき第1回は、知る人ぞ知る築地の名店に行ってきました。
お休みの朝だからこそ?
明日はお休み。せっかくだからアラームをセットせず、泥のように眠ることにする。目が覚めると、10時過ぎ。朝食を取るには微妙な時間だけど、おなかが空き過ぎてお昼まで待てそうにない……。
そんなときベッキーならどうする?
「築地にゆく!」
何故?
「お昼間だととても込んで2時間待ちも当たり前なのですが、10時半くらいの半端な時間なら、スムーズにお店へ入ることができるって聞いて……」
なるほど。フラッと?
「実は、場外に美味しくて安い、そんな隠れ寿司屋さんがあるって教えてもらったから、いつか行こうと企んでて」
それが「本種」ですね。
「少し緊張するけど、勇気を出して入ってみます」
(※注)ベッキーの隣は大将の奥様
(※注)店内でサーブしている男性は店員さんではなく仲買人の後輩
入った瞬間差し出されたもの、それがビール! アットホーム!
(場に馴染む早さ……。さすがです)
「陽気な仲買人さんたちに遭遇しました! お仕事終わりはここで飲むのがお決まりみたい」
取りあえずビールで。かんぱーい!
そんなこんなで今回の舞台は、築地で知る人ぞ知る、老舗寿司屋「本種」(※寿司屋と呼ぶとめし屋だと訂正される)。
仕事終わりの仲買人が集う場外の荒屋のようなこの場所で(失礼過ぎる)、絶品のお寿司と絶世の美女が奇跡のコラボレーション。
築地の男たちで溢れる「本種」でベッキーが語ります。
築地の中落ちに、ベッキー落ちる
ベッキー、以下・ベ 小さい頃からお寿司が大好きなんです。なので、夢のような撮影でした。
編集部、以下・編 よかったです! こちらでは“築地のおやじ”と呼ばれている大将が、あらゆるコネを駆使して最上級のまぐろを提供しているんです。お客さんが入ってきても大将が「あ~、すまねェな、今日は終わりだ。マグロがなくなっちまったから」というと店内で飲んでいる仕事終わりの仲買人が「おやじ、馬鹿野郎! せっかく潰れそうな店に来てくれてんだから、客を返すなよ!」と、うるせえ馬鹿野郎、おめぇがバカ野郎だとか、馬鹿野郎の応酬が始まるんですよ。
でもバカバカ言いながら、その仲買人はひとっ走り場内に戻ってマグロを持って戻ってきて「ホレ」って。大将も「おう、すまねぇな」と寿司をまた作り始めるんです。
べ みなさんのそういう雰囲気がもう、最高! 脳天(まぐろ1匹からわずかな量しか取れない部位)は初めて見ましたし、骨と骨の間を削って食べる中落ちにもビックリ! このエンターテインメント性も最高にエキサイティングでした。
中トロは、口に入れた瞬間「フワ〜」ってすぐにとろけちゃって……。完璧に落ちました(笑)。
編 感動が次から次へと押し寄せてきますよね?
べ まさに! 都内では丁寧に仕事をされているお寿司をよくいただきますが、築地ならではの鮮度を存分に生かした、シンプルかつ豪快な握りはここでしか味わえない。鮮度も抜群!
真っ昼間から飲む愛らしい築地の男
ベ THE男の世界とノスタルジックな雰囲気という独特な組み合わせに圧倒されました。昭和にタイムスリップしたかと錯覚するくらい、古き良き哀愁が漂っていますね。
編 “築地の男たちは真っ昼間から飲む”といわれていますが、実際、目の前にするとなぜか気分が高揚しますよね。感嘆というか。仕事終わりの朝の11時から飲み始めていて15時には閉店なのに、誰も出ていかないから大将に「出てけ〜! 俺を寝かせろ!」って椅子ごと追い出されるとか。
閉店時間になっても酔っ払いすぎて連日起きないので、とうとう椅子ごと追い出された人
ベ なんかいいですよね。笑っちゃったのが、普段常連の皆さんは“下町のナポレオン”といわれる「いいちこ」を飲まれているみたいなのですが、お祝い事があるときは“下町のドンペリ”と称して「二階堂」で乾杯するみたいです。
実際は100円くらいしか変わらないみたいなのですが(笑)。なんだかとても愛らしいなって。
編 「純真な遊び心」と「体育会系ならではの一体感」を併せ持つ築地の男に女子はぐらっときちゃいそう。
「いらっしゃいませ」ではなく「おかえり」
ベ もうひとつ驚いたのは、初めて出会ったにもかかわらず、大将やお店の皆さんがまるで家族のように温かく迎え入れてくださったこと。大人になるに連れて良くも悪くも、お店との距離感はなんとなく開いていきますよね。
編 おっしゃるとおりです。「いらっしゃいませ。またお越しくださいませ。」とか、どうしても格式張ったあいさつになりがち。
べ 一方の本種さんは、「おかえり! いってらっしゃい!」と言ってくれそうな“アットホーム感”があるんです。最後にお店にいた方全員と記念撮影をさせていただいたんですけど、1時間前に会ったばかりとは思えない写真になりました(笑)。
小さい頃によく通っていた地元の福島県のお寿司屋さんに行くたびに、「わ〜! ベッキーよく来たね、待っていたよ。」とお店の方が笑顔で迎え入れてくださったときの感覚と似ていますね。
編 実家に帰ってきたかのような“ウエルカム感、ワイワイ感”が味わえるんですよね。
べ 地元の人や上京してきた人、観光客まで、「本種」が多くの人に愛される理由がよくわかります。
これと決めたら一辺倒
べ 人生で一番通っているレストランは、たまプラーザにある「ロトカフェ」。そこでは“ベッキースペシャル”というオリジナルメニューのパスタを食べ続けています。
トマトベースにたっぷりの魚介、最後にモッツァレラをトッピングした、シンプルだけど味わい深いひと品です。
編 た、堪らない! 女子の“萌え”が詰まっているぜいたくパスタですね。他にもそういうお店ってあるんですか?
べ 「ピザハウスモッコ東名川崎IC店」も家族ぐるみで昔からお付き合いがあります。「いつもの!」とオーダーすると“MIX C(シーフード)ピザ ピーマントッピング”が出てきますよ。
ベッキー一家の歴史がたくさん詰まっている大切なお店。両親が結婚前のデートで行ったのがきっかけで、家族で行くようになり、妹もバイトで働かせてもらったり。
編 そんなお店があるだけで、心の支えになりますね。
べ 本当にそうなんです。今では店主の娘さんたちの折り紙教室の先生を私がやっています。難しい折り紙のオーダーをされてしまったときは、こっそりYouTubeで折り方の動画を見たりなんかして(笑)。もうひとつの温かい家族(ホーム)ですね。
編 今回、「本種」での撮影中に思いましたが、明るい性格やコミュニケーション能力の高さだけではなく、細やかな気遣いにも長けていますよね。先程も撮影カットが多く現場がバタバタしていたら、店内のお客さんひとりひとりにお声がけしていらっしゃって。
「ごめんなさいね、お邪魔しています。」とか「残ったお寿司は、こっちのカットが終わったらすぐに食べに来ますね。」とか。撮影終了後も仲買人のみなさんが写真撮って欲しそうにスマホをモジモジいじっていたら、人一倍大きな声でみんなに「記念写真、撮りませんか?」ってベッキーさんの方から!
ベ そんな……、光栄です!
大人になっていく私
ベ 高校生のときから芸能界のお仕事をさせていただいている私も2017年3月6日で33歳になりました。沢山の方からお祝いしていただき、まさにハッピーバースデーを過ごすことができました。
編 年を重ねるって素晴らしいことですよね。おめでとうございます! 自分への誕生日プレゼントは?
ベ 髪の色をゴールドにしたことくらいです(笑)。
編 ヘアチェンジをすると心機一転できますよね。大人になった今だからこそ、挑戦していきたいことってありますか?
ベ すごく行ってみたいのは、新しいバーやスナックの開拓。常連さんたちと語り合えるような仲になりたいです!
編 じゃあ、次回の連載はスナックへ行きましょう!
――ということで、「ベッキー三変化」第2弾では、鶯谷のカオススナック「よーかんちゃん」にお邪魔します。マスターとベッキーが起こす化学反応は必見です! お楽しみに。
■コート 53,000円+税、刺繍ワンピース 53,000円+税/ともにグレースコンチネンタル(グレースコンチネンタル ショールーム) ピアス、タイツ、パンプス/すべてスタイリスト私物
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写真/杉江拓哉@TRON、スタイリング/永田彩子、ヘア/HORI@BE NATURAL、メイク/AIKO ONO@angle