【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレー#16】「カリガリ 間借りカレー」
銀座の老舗クラブの裏メニューとして人気だったココナッツカレーを広めるために、渋谷の小さなお店からスタートしたカリガリ。現在は秋葉原と丸の内に店舗を持ち、アイドルや声優とのコラボを行ったり、堀江貴文氏とのコラボレトルトを販売したり、音楽フェスを行ったりもしている超個性派カレー店です。何しろスローガンが「文化、建設中」なのです。そんなカリガリが、間借りカレーを始めました。
店舗入り口
間借りカレーは、バーなど夜営業が基本で昼間は空いているお店を間借りしてカレーを出すという、カレー業界でも注目されている業態。作り手たちにとっては、開業リスクが少ないこともあり、実店舗開店の準備として間借りカレーからスタートするお店も増えてきています。しかし、カリガリは既に実店舗を持つ人気店。それが何故今間借りなのか。これには同店社長である二木さんの目論む「働き方改革」が関わってきます。
店内カウンター
ミュージシャンやアイドル、あるいは役者、モデルなど、人前に立つことを本業としている人、あるいはそうなりたいと夢を持っている人たちにとって、“良いアルバイトを探す”のは難しいことです。派手な見た目がNGだったり、本業の関係で急遽スケジュール変更となった時に休める仕事じゃなくてはいけなかったり。しかし一方で、そのような人たちにはファンもいます。アーティストがお店をやれば、ファンは来てくれるわけで、アーティストではない人がお店をやるよりアドバンテージがあるわけです。それに適しているのが間借りカレーというスタイルではないかと、「カリガリのカレーで働き方に悩んでいるアーティストの活路を開きたい」と、二木さんは仰っています。
実は、二木さんご自身も元バンドマン。だからこその想いがあるのでしょう。その手始めに、まずはご自身が間借りカレーをスタートし、ノウハウが分かったところで働き方に悩むアーティスト達にもカリガリの間借りカレーをやってもらおうという壮大な計画です。
「アキバ盛りカレー2」1,000円(税抜)
そんなカリガリの間借りカレーのメインに持ってきたのが、この為に考案された「アキバ盛りカレー2」。既に秋葉原店では人気メニューとなっているカレーです。魯肉あいがけ、副菜、カスリメティなど、今のカレーのトレンドを思いっきりぶっ込んだスタイルでありながら、ただのインスパイアではなく、オリジナルの美味しさになっているのは、やはりメインとなるカリガリカレーの個性と力。
ココナッツカレーでありながら他にない個性と、何と合わせても美味しくなる包容力があるんです。改めて凄いカレーです。このカレーなら働き方改革の実現も夢ではありません。
そして、既にカリガリのSNSではその日の売上報告も連日発表していて目が離せません。期待しつつ、応援していきたいです。カレーは既に文化ですからね。
取材・文:カレーおじさん \(^o^)/