教えてくれる人
門上 武司
1952年大阪生まれ。関西中のフランス料理店を片っ端から食べ歩くももの足らず、毎年のようにフランスを旅する。39歳で独立し「株式会社ジオード」設立後はフードコラムニストというポジションにとどまらず、編集者、プロデューサー、コーディネーターとマルチに活躍。関西の食雑誌「あまから手帖」編集顧問であり、全日本・食学会副理事長、関西食文化研究会コアメンバー。著書には「食べる仕事 門上武司」「門上武司の僕を呼ぶ料理店」(クリエテ関西)、「京料理、おあがりやす」(廣済堂出版)、「スローフードな宿1・2」(木楽舎)、など。年間外食は1,000食に及ぶ。
「京都祇園あのん」の新展開
JR大阪駅すぐ。2024年7月末に完成したショッピングセンター「KITTE大阪」2階に、和カフェがオープンした。和洋の枠を超えてあんこを使った新感覚なお菓子が評判の「京都祇園あのん」の新展開で、テイクアウトもできるスタイルのカフェだ。
門上さん
大阪駅から直結。昼間は太陽光が入り心地の良さは見事です。
「あんこはもちろん、お茶やお米、果物など本当にいいものを使って、日本の伝統や文化を発信していきたい」と話すのは、メニュー開発や店づくりを担当した、あのん事業部部長・戸島大作さん。洋食の料理人の経験もあり、「京都祇園あのん」を運営する、十勝あんこの「サザエ食品」の甘味処で懐石料理などを担当していた人物だ。
戸島さんが「メニューはしっかりと作りましたよ」と話す通り、メニューには、気軽にテイクアウトできるカフェとは思えない、厳選素材が目白押しだ。お抹茶は宇治「丸久小山園」、お米は祇園の米料亭「八代目儀兵衛」、コーヒーは長岡京のスペシャルティコーヒー専門店「Unir」など。テーマは、「“あん”to茶・果・米」で、あんこを使った個性的なドリンクや、旬の果物を使ったデザート、お米のおいしさが直に伝わるご飯ものまで多彩なラインアップとなっている。
門上さん
祇園にあんこをメインとした本店があり、あんことマスカルポーネチーズの最中「あんぽーね」に感激。その和カフェ出店に興味を持って来てみました。「あんぽーね」のほか、料理も加わりそのバリエーションに驚きました。