〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!

天ぷら上村(神奈川・阪東橋)

締めたて車海老の天ぷら

2024年10月、阪東橋駅から徒歩5分ほどの場所に、軽やかな天ぷらを楽しめる「天ぷら上村」がオープンしました。店主の上村太一氏は16歳で和食の業界に入り、20歳から寿司屋で専門的技術を学ぶと、23歳からは有名グルメガイドで星を獲得している天ぷら店で専門的な技術を学びました。28歳でその店の店主として店を任され、今回独立。

若くして独立。名前を店名に

16歳から修業を始めたため、若いうちに独立をしたいという考えがあったそう。縛りのない環境で自ら確立されたスタイルで勝負し、お客様においしい食事を提供しています。

ライブ感を楽しめるカウンター

店舗は、賑やかな場所ではなく、人通りの少ない閑静な住宅街にあります。繁華街から離れた場所に店を構えることにより、本当においしいものを求める方が足を運んでくれるような店を作りたかったのだとか。白木の扉を開けると、店内はシンプルかつ高級感のある和を基調としたデザイン。しっとりと落ち着いた空間に客席は揚げ場を囲むようなカウンターに6席、プライベート感のあるお座敷カウンターに4席あります。席は昼夜ともに完全予約制です。

蕗の薹の天ぷら
ノドグロ

おすすめは「おまかせ」16,500円で、季節のおまかせ天ぷら12品と料理付きのコースです。塩をあて脱水をさせてうまみを引き立たせる丁寧な仕込みで食材を最大限に生かした天ぷらと、修業時代に培った技術を用いた季節の料理を堪能できます。

こだわりのお米

天ぷらを揚げる油は竹本油脂の太白胡麻油を使用。焙煎された胡麻油と違い、胡麻の香りがなく、素材の香りの邪魔をしないのが特徴です。うまみが強くてコクがあり、スッキリしています。

cchi8ru
ランチの締めはかき揚げ丼   出典:cchi8ruさん

ランチタイムにはスタンダードな天ぷら10品を7,700円で提供。目の前で軽やかに揚げられる、的確な火入れ具合の天ぷらをお昼から楽しめるのは贅沢ですね。

天然の本マグロのかまとろ湯引き
穴子

進化を止めない若き天ぷら職人による至福のコースを味わいに、足を運んでみてはいかがでしょう。

自家製のカラスミ

食べログレビュアーのコメント

驢馬人
本シシャモ   出典:驢馬人さん

『卓上に置いてあるのは自家製の昆布塩とカレー塩です。昆布塩は確かに美味しく、これでほぼ全ていけます。3種類の塩に利尻昆布を加えて煮て作ったそう。
天ぷらを乗せる賽銭箱みたいなのは良いですね。白い紙をいちいち取り替える手間がなく、ほとんどないのですが油も落ちます。

ガラスの皿に盛られた端正な大根おろし。
蕎麦もいけるほどの天つゆ。酢橘。

サラダ菜に千切りラディッシュ。塩系のドレッシングらしくサッパリ。軽めで良い。

車海老の脚から。昆布塩でいただく。カリッと香ばしく美味しい。確かな腕を感じます。太白胡麻油一本に揚げる油を絞って再スタートを切っているのだそう。

その大分の車海老の身から尻尾。締めたて。プリプリで実に美味い。もう1尾は上げ時間を2秒短くしたものらしい。
 
それにしても目の前で揚げていますが、軽快で無駄のない所作が美しい。
粉は一晩マイナス60度で寝かせて水分を飛ばしサラサラにしているそう』(驢馬人さん)

cchi8ru
アオリイカ   出典:cchi8ruさん

『店内の雰囲気がとても落ち着いていて、清潔感があります。スタッフの方も親切で、サービスが行き届いていました。

そして何より、天ぷらの美味しさには感動しました。サクサクの衣が絶妙で、中の食材も新鮮でジューシー。今回は牡蠣が入ったと言うことで牡蠣の天ぷらもお願いしましたが絶品でした。
揚げたての天ぷらを口に入れる瞬間の幸せは言葉にできません』(cchi8ruさん)

※価格は税込。

写真:お店から
文:佐藤明日香