どの国に行ってみたい?世界のハンバーガーがハードロックカフェに大集合!

 

アメリカンレストランのハードロックカフェでは現在、2期にわたり「ワールドバーガーツアー2018」が開催されています。ハンバーガー好きの間で毎年話題の同イベントですが、今年は世界18都市の各店舗オリジナルハンバーガーが、国内6店舗に4種類ずつ振り分けられるというイベント史上最大規模の開催となっており、そのメニューは本来世界の各店舗に行かないと食べることのできないご当地バーガーばかり。

 

そこで、ハンバーガー探求家の松原好秀さんと「ハードロックカフェ 東京店」に行き、イベントを最大限に楽しむためのポイント、各都市のメニューの魅力を探ってきました!

 

松原 好秀:ハンバーガー探求家、評論家。2014年に『ザ・バーガーマップ東京』(幹書房)出版。ウェブ・雑誌の連載のほか、テレビ・ラジオの出演も多数。2017年夏には映画『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』の公開記念キャンペーンの企画協力も担当した。

【1カ国目】専門家も絶賛!3年連続登場の人気バーガー スペイン バルセロナ「オーレ バーガー(OLÉ BURGER)」

 

ジューシーなパティに、赤パプリカを使ったカタルーニャ地方のロメスコソース、ガーリックアイオリ、ローステッドベジタブル、フェタ(山羊)チーズ、ルッコラを挟んだ「オーレ バーガー」は、同イベントに3年連続登場する人気メニューです。

 

 

松原「フェタチーズを使っているハンバーガーって珍しいですよね。この独特の風味がすごくおいしいです。そこに、ガーリックアイオリの塩気とパプリカの甘みが合わさって、食欲をそそるというか、誘われます。

 

ひとつのハンバーガーに小さなアイディアがたくさん詰め込まれていて、年に一度しか食べられない味だと考えると、すごく貴重だと思います。これは…超おいしいです!(笑)」

【2カ国目】ビーフ&ポークのWミート!肉好きの人にオススメのツウ好みな味 アメリカ マイアミ「キューバン バーガー(CUBAN BURGER)」

 

キューバ風モホマリネードプルドポーク(ハーブやスパイスを合わせた調味料でマリネし、スモークした後にほぐした豚肉)、スイスチーズ(グリュイエール)、スイートプランテイン(青バナナ)をトッピングしたバーガーに、イエローマスタード、ピクルス、レタス、トマトを挟んだ、日本では中々出会えない「キューバン バーガー」。

 

 

松原「かじる場所によっていろんな表情の味が楽しめるタイプのバーガーですね。プルドポークのもっさりとした食感の後にスイスチーズがやってくると、風味が増して一気においしく感じます。なんといっても、キューバのサンドイッチ『キューバンサンド 』にも入っているピクルスが象徴的ですね。

 

 

青バナナ(写真上)も大甘ではなく、バナナが持つ自然な甘さで、全体に馴染みやすい味です。今回の4種類の中でダントツの一番人気だそうです。『プルドポークサンドイッチ』という、47年前のロンドン1号店オープン当時から出しているハードロックカフェを代表するメニューがありますが、その根強い人気から、頼まれる常連客も多いのではないかということで、“ツウ好み”のハンバーガーといえるかもしれません」

【3カ国目】嫌われる要素ゼロのその名も“誰が食べても安心ですバーガー” ボリビア サンタ・クルス「アンデス バーガー(ANDEAN BURGER)」

 

シャキッとしたレタス、熟したトマトの上にジューシーなパティ、ガーリックマヨネーズ、チェダーチーズ、アボカドスライス、目玉焼きをのせた、おいしそうな予感たっぷりの「アンデス バーガー」。

 

 

松原「これはですね、どう転んでもおいしいハンバーガーです。クセのある素材を使ってないですし、目玉焼きとチーズのとろけ具合は見た目もキャッチーで、嫌われる要素がないですよね。

 

 

また、ガーリックマヨネーズの酸味が食欲をそそります。アンデス…ということもあり、“誰が食べてもアンシンデスバーガー”と呼びたいですね」

【4カ国目】パンチの効いた辛さがクセになる。どこかアジアな味を感じる アメリカ・グアム「チャモロ バーガー(CHAMORRO BURGER)」

 

チャモロシーズニングをかけたジューシーなパティに、ペッパージャックチーズ、自家製チャモログレーズ、チリペースト、レタス、トマトを挟んだ「チャモロ バーガー」は、グアム特有の甘さと辛さの強い“チャモロ”ソースの味を堪能できるメニューです。

 

 

松原「まず、結構辛いです。チリペーストの辛さのパンチも効いていて、チャモログレーズもかなり味が濃くて、“両方強い”という印象を受けます。チーズにも胡椒が入っているのでクセもあって、甘じょっぱくて辛いチャモロの味が、どことなくアジア料理の雰囲気を感じさせます。何種類か食べ比べするなら、最後に食べるのにぴったりなガツンとくるバーガーですね」

専門家はココに注目!松原流「ワールドバーガーツアー2018」の楽しみ方

《その1》8ozも! 国内平均の2倍近くのボリューミーなパティ

同店のパティ(肉)の重さは240gもあり、国内ハンバーガーショップの平均128gの2倍近くになります。US100%牛肉を直火焼きしているので焦げ目も香ばしく、冷めてもやわらかいです。

 

《その2》ガッツリ派は丸ごと1個ガブリ! グループでシェアを楽しむのも◎

全体的にかなりボリューミーです。丸ごと1個を独り占めももちろん楽しいですが、グループで数種類をオーダーして、感想を言い合いながら食事を楽しむのにもオススメのイベントです。

 

《その3》食べ比べをするなら“薄味→濃味”の順番で

一度に全種類制覇したいという時は、なるべく味の薄そうなもの、脂分の少なそうなものから食べ始めていくと、胃袋的にも味覚的にも食べやすいかと思います。

松原さんの総評は?

松原「もうね、世界を旅行したような気分になりました。ひとつのハンバーガーにシェフのモチベーションや性格が表れているのが感じられるのも面白いですよね。例えばスペイン・バルセロナのオーレバーガーは、食材の組み合わせや、具材からひと手間かけた味がして、とても丁寧。ハンバーガー以外の他の料理も食べてみたいなと興味が湧きました。色々な都市のハンバーガーを食べてみて、どの国に行ってみたいか、探してみるのも楽しいと思います。第2期はどんなメニューが食べられるのか楽しみですね!」

 

今回紹介した第1期メニューを東京店で食べられるのは、6月3日まで。そこで、6月4日から始まる第2期の東京店のラインアップを紹介します!

6月4日から!第2期の東京店にはインドやベルギーのハンバーガーがやってくる

 

イタリア・ローマ「ウェン イン ローマ バーガー(WHEN IN ROME BURGER)」。ほんのりと甘く、さっぱりとしたリコッタにドライトマトを加えたトッピングと、クリスピーに焼いたパンチェッタをパティと一緒に挟んだ“イタリアン”バーガー。

 

 

ベルギー・ブリュッセル「ウイスキー ベーコン バーガー(WHISKEY BACON BURGER)」。ウイスキーソースを塗ったパティに、ベーコン、クリスピーオニオン、チェダーチーズ、モントレージャックチーズ、ガーリックアイオリ、トマトスライス、ルッコラをトッピングしたバーガー。

 

 

インド・ムンバイ「タンドーリ スパイスド チキン(TANDORI SPICED CHICKEN BURGER)」。カレーパウダーなどで味付けされたチキンパティにフレッシュなミントマヨネーズ、モントレージャックチーズ、キュウリ、レタスがトッピングされたタンドリバーガー。

 

 

アメリカ・メンフィス「テネシー バーベキュー バーガー(TENESSEE BBQ BURGER)」。パプリカやチリパウダーなどで作った特製シーズニングで味付けしたパティと、ピクルスを利かせたコールスロー、チェダーチーズ、フライドオニオンを挟んだバーガー。

 

ワールドバーガーツアー2018

開催期間:〈第1期〉2018年5月7日(月)~6月3日(日)、〈第2期〉2018年6月4日(月)~ 29日(金)

開催店舗:ハードロックカフェ 国内全店(東京、上野駅東京、横浜、大阪、ユニバーサル・シティウォーク大阪™️、福岡)

詳細は「ハードロックカフェ ジャパン」公式サイトにてチェック!

 

※ハンバーガーの価格は全て2,180円(税抜)