〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。 早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
Argyros.(東京・西麻布)
2024年5月27日、コンテンポラリーキュイジーヌフレンチのレストラン「Argyros.(アルギュロス)」が西麻布にオープン。名プロデューサーと実力派シェフがタッグを組んだとあって、早くもフーディーたちの注目を集めています。
プロデュースしたのは塩谷茂樹さん。ミシュランガイド掲載店をはじめとして、国内外で多数の飲食店を手掛けてきました。
その塩谷さんがほれ込み、世に出したい逸材と考えたのが、岡崎陽介シェフです。岡崎シェフは、フランスで「トロワグロ」「メゾン ドゥ マルクベラ」「ル サントゥネール」などのミシュランの星付きレストランの数々で修業を重ねました。帰国後は都内の名店でシェフとして活躍し、スペインの三つ星レストラン「レストラン サンパウ」のエグゼクティブシェフに就任。そして「アルギュロス」でフレンチやイタリアンの枠を超えた、華麗なコンテンポラリーキュイジーヌの世界を披露します。
この二人がタッグを組み、「東京“最幸”の食体験」をコンセプトに、おいしいだけではとどまらない、訪れた人が「最高の時間」と思える幸福感あふれるレストランを目指します。
場所は西麻布交差点の近く。飲食店が多く入るビルの1階にあります。店内で印象的なのは中央に据えられた、店名(ギリシャ語で銀)にちなんだ銀のカウンター。その向こうはオープンキッチンになっており、シェフの鮮やかな手さばきを観賞しながら、美食の時間を過ごせます。
メニューは「レ コレクシオン ドゥ セゾン~季節食材との新しい出会い~」と名付けられたコースのみ。食材ハンターとしても知られる塩谷さんが、シェフと共に日本全国の生産者を訪ね歩き、厳選したその季節に一番おいしい素材を使った料理が供されます。
例えば「ハーブとスッポンのサラダ仕立て」。沖縄の自然に育まれた「パインすっぽん」の煮凝りと、梶谷農園直送の15種類のハーブやエディブルフラワーを使った一皿。スッポンの旨みとハーブの青みや苦みを生かした一品はサラダの概念が変わるおいしさです。
メインには、日本古来の希少な血統を受け継ぎ、幻の和牛とも呼ばれる宮崎県産の和牛、いぶさな牛を使った炭火焼。いぶさな牛は赤身の中に適度にサシが入り、和牛ならではの甘みや香りを堪能できます。
料理に合わせるペアリングにはワイン以外に日本茶も用意され、アルコール、ノンアルコールどちらも料理とのマリアージュが楽しめるものがラインアップされています。
店名を「銀」としたのは「慢心せずいつも金メダルを追い求める店」という意味を込めたのだそう。早くもフーディーたちの絶賛を集めている「アルギュロス」。予約困難になる前に出かけてみてはいかがでしょう。
食べログレビュアーのコメント
『北海道・函館から長崎・五島列島まで、実際に足を運ぶことで生まれた、深い信頼関係がある生産者から毎日届く最高の食材を使用し、日本と世界の風土を描くような料理。
塩谷さんが監督されるだけあって、食材へのこだわりは半端ございません。
徹底的にシェフと全国周り、生産者さんとの繋がりを大切にされて、極限までの選りすぐりの食材を送っていただき、それをシェフが最高の逸品に仕上げます。
当たり前ですが、わかりにくい組み合わせの、分からない味というのは一つもありません。
塩谷さん曰く、イノベーティブにはしたくない、あくまでフレンチ技法を使ったフランス料理を、と。
フレンチファン、またはそうでなくても、とても楽しい料理群になっています』(parisjunkoさん)
『◆Reserve de la Comtesse 2014○
◇いぶさな牛炭火焼き<宮崎いぶさな牛、京都辻農園の白子筍>◎
濃厚な油の旨みが有るいぶさな牛と超高級な白子筍にケール、付け合わせで新玉葱のムースとトリュフ
食感・甘味・旨み・香り全部揃ってる強烈な一皿
メニュー外◇韓国風石焼玉子ごはん<埼玉矢部養鶏場の玉子、自家製ハリッサ>○
コンテンポラリー過ぎる韓国風料理までメニュー外で出て来ました。
ピリ辛ハリッサを合わせる事で更なる異国感』(ZDM1000Rさん)