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食通が見いだした、今月の新店
新しいお店がどんどん出店し、ますますの盛り上がりを見せる飲食業界。「気になる店が多すぎてどこの店に行ったらいいかわからない!」という人も多いのではないでしょうか。そこで、グルメ情報に精通している方々に、最近訪れた新店に関するアンケートを実施。特に注目している「今月の新店」について教えていただきました。
今回は、さまざまなフードメディアで活躍するライターの中森りほさんが推薦する「Grolla」を紹介します。
教えてくれる人
中森りほ
飲食Webメディアの編集を経て2017年よりフリーライター。「Numero.jp」「mina」「コロカル」「食楽web」「楽天トラベルガイド」「飲食店ドットコムジャーナル」などの取材に加え、プライベートで毎月国内外のホテルや飲食店に赴いている。
今月のベストワン
Q. 直近で行った新店の中で、特におすすめしたいお店を教えてください
A. 「Grolla」です
学芸大学駅、祐天寺駅、目黒駅のちょうど中間くらいの場所にオープンした、北イタリア料理の郷土料理にフォーカスしたトラットリアです。オーナーシェフの桐山淑雅さんは、都内で10年以上続く有名レストランで経験を積み、イタリア北西部のピエモンテ州や、中西部のトスカーナ州などで本場の家庭料理を学ばれています。
アルプス山脈に近く酪農が盛んな北イタリアは、温かい煮込みや、バターや生クリームを使用した濃厚な料理が多いそう。たっぷりの黒コショウで一晩マリネした牛肉を赤ワインで長時間煮込んだトスカーナの郷土料理「ペポーゾ」や、肉を詰めた手打ちパスタを澄んだブロード(だし)といただく「アニョロッティ インブロード」、爽やかな食感とほのかな苦みが特徴のイタリア野菜を使った「プンタレッラサラダ」など、ワインに合う味わいながらも、どこか親しみやすさを伴う料理がそろいます。
Q. 「Grolla」でおすすめしたいメニューを教えてください
A. 「トリノ風カツレツ」4,200円です
一般的なカツレツと違い、ピエモンテで有名なパン「グリッシーニ」 をパン粉にして揚げたボリューム満点のカツレツです。粗めに砕いたグリッシーニの衣は、バターの濃厚な味わいをしっかり受け止めていてジューシー。ザクザク小気味よい衣の食感と、しっかり筋を取り、叩いて伸ばした牛の赤身肉のやわらかさのコントラストも美しい一品です。
食後には店名にも冠された「グロッラ」800円をぜひ。イタリア北西部・ヴァッレダオスタの伝統的な酒器「グロッラ」を使い、オレンジピールやシナモンやクローブ、エスプレッソにグラッパを合わせた温かい食後酒で、グループでシェアすると楽しいドリンクです。
※価格はすべて税込