〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
九段 井さい(東京・九段下)
2024年4月、九段下駅から徒歩3分ほどの場所に、煮干しラーメンとつけ麺を提供する「九段 井さい」がオープンしました。店主の井上翼氏は、ラーメン業界で約20年の経歴を持つベテランです。2018年に札幌にて「井さい」をオープン。5年後の2023年、東京に戻り、間借り営業をしつつ、約1年間物件を探していましたが、なかなかこれだという場所が見つからなかったそう。土地勘とビジネス街での出店を経験していたことから、ようやく巡り合えたこの場所に出店を決めました。「オープンまでの間お世話になったお客様や先輩、後輩、家族には感謝してもしきれません」と井上氏は話します。現在、月に2日ほど札幌でも営業していて、そちらのお店で「おかえり」と言われるのが何よりの活力だそう。この月2営業を心待ちにしている方も多いようです。
大きな看板は遠くからでも目を引くインパクトがあります。店内はオシャレすぎず清潔感のある内装を意識したそう。厨房を囲むコの字カウンターに客席は15席です。
スープは一晩かけて丁寧に水出しした煮干し出汁を使用。煮干しオンリースープの酸味、苦み、えぐみのバランスが売りです。濃厚で煮干しの風味が良く、重すぎずスッキリと飲めます。麺は三河屋製麺の特注麺を、オーダーごとに手揉みしているので、コシがありモッチリとした食感が楽しめます。スープともよく絡み、煮干しの旨みを引き立てる味わい。おすすめは「特上煮干ラーメン」980円で、バラと肩ロース2種類のチャーシューとタマネギ、長ネギ、海苔がトッピングされています。
「煮干しつけ麺」1,050円は、並盛(200g)と中盛(250g)が選べます。トッピングでチャーシューがのっていますが、つけ汁の中にも細切りチャーシューが入っています。つけ麺は卓上のレモン酢や八味で味変するのがおすすめです。
「和え麺」300円は細めストレート麺で、切り落としチャーシューと長ネギ、タマネギがのってボリュームがあります。最初は醤油ダレとオイルをしっかり混ぜて楽しんでみてください。ラーメンとつけ麺は、肉増しや辛いメニューも用意しています。
平日のランチタイムには「ランチつけ麺セット」1,200円と「ランチラーメンセット」1,100円があり、チャーシューご飯が付くお得なセットとなっています。ご飯ものメニューは「チャーシューご飯」350円の他、「高菜ごはん」250円、「ごはん」120円があります。
オープンしてから間もないですが、完成度の高い一杯が楽しめると、既に人気になっているラーメン店。極上の煮干しラーメンを味わいに足を運んでみてはいかがでしょう。
食べログレビュアーのコメント
『「ランチ 特上煮干ラーメンセット」
煮干ラーメンとミニチャーシュー丼のセット。
ラーメンは2種のチャーシューに刻み玉ねぎ、ネギ、海苔です。
泡立ったスープは粘度無くサラリとしてほんのり香ばしく、恐らく動物系不使用。
煮干しの苦みは無く、芳醇なサカナの旨味がギュウギュウに詰まった極上スープです。
スープの色や盛りつけ、ざく切りネギから連想するのは、青森の名店「ひらこ屋」濃い口煮干そば。
味もかなり「ひらこ屋」に近く、伝えるとやはり店主さんも「ひらこ屋」が大好きだそうです。
麺は平打ちの手揉みっぽい太麺。
多加水のモチモチ食感で、こちらも青森を連想します。
チャーシューは焼豚とバラ煮豚の2種。
ともに薄切りですが、ホロホロのバラがとても良いです。
ざく切りのネギも濃密煮干しスープにベストマッチ。
マニア向けではなく、煮干しが好きであれば誰もが旨いと思う一杯だと思います。
ミニチャーシュー丼は小さめの丼。
ご飯に端チャーシュー、ざく切りネギです。
ランチサービスメニューでも事前にちゃんと炙られ、肉の脂身はトロトロ。
量は多く無いですが、+120円で付いてくるご飯ものとしては凄いCPです』(デイルス・マイビスさん)
『水曜11:30 1席だけ空きで待ちなし
前回ラーメンに引き続きつけ麺を
中盛250gで
麺は三河屋製麺の丸太麺
しっかり締められており歯応え良し
つけ汁はビターな味わい
ラーメンは少しライトな味わいも感じたが、
つけ汁はしっかりした煮干しの味わいでした
気温や気分によってどちらでも遜色ない美味しさだと思います』(たけろう666さん)
※価格はすべて税込。