〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。 早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
氣分(東京・西麻布)
美食家たちが集う街、西麻布にレストラン「氣分」が2024年4月1日オープンしました。フランス人料理人が作るフレンチと和食が融合したこれまでにない美食が、早くも話題を集めています。
シェフを務めるのは、Ugo Perret-Gallix(ユーゴ ペレ ガリックス)氏。フランスでも料理の修業をしていたユーゴシェフは2016年に来日し、京都の老舗料亭「菊乃井」本店で、2年間和食について学びます。その後、東京に移動し、ミシュラン二つ星レストラン「エスキス」で7年間さらに修業を重ねます。そして、さらに自分ならではの料理を表現するため「氣分」のオープンに至りました。
場所は西麻布の交差点にほど近いビルの2階。席数はライブ感あふれるカウンター席4席と、落ち着いて食事が楽しめるテーブル席8席。シックで落ち着ける空間で心ゆくまで美食を堪能できます。
完全予約制で、メニューは「おまかせコース」(22,500円)のみ。シェフ自ら豊洲市場に出向いて目利きした魚介類や、能登や千葉から直送された新鮮な野菜といった旬の食材の持ち味を最大限に生かした逸品が並びます。いずれもユーゴシェフがこれまで学んできた和とフレンチの技術が融合した、「氣分」ならではのオリジナリティが感じられるものばかりです。
コース内容は季節によって変わりますが、シーズンが訪れたなら、ぜひ味わいたいのが「鱧と軽く燻製した茄子」。ユーゴシェフお気に入りの素材だというハモ。「菊乃井」で身に付けた骨切りの技術で処理したハモに、フレンチの技術でスモークしたナスを合わせた、「氣分」ならではの独創的な一皿です。
コースの料理それぞれに、ソムリエが選んだワインを合わせるワインペアリングも楽しむことができます。
国籍やジャンルを超えた、独自の世界観あふれる料理。日本の自然が育んだ四季折々の素材からインスピレーションを受けて生まれるガリックス氏ならではの料理の世界は、ますますグルマンたちの注目を集めそう。新たな可能性を秘めた「氣分」のこれからが大いに期待されます。
食べログレビュアーのコメント
『提供されるのは、日本の食材を菊乃井仕込みで素材本来の魅力を引き出し
それをエスキス仕込みの味付けやソースで優しく繊細に仕上げたオリジンリティあふれる一品
とくにお気に入りは
「タケノコと花山椒、パルミジャーノエシャロットヴィネガー」
立派なタケノコにパルミジャーノをたっぷりかけて、下に敷いたエシャロットビネガー
そして、上からは花山椒
それぞれの素材が絶妙なバランスで絡み合い融合し
タケノコという日本の伝統的な素材に新たな魅力を引き出してくれました』(みすきすさん)
『菊乃井で修行された経験とエスキスで磨かれた食材に対するセンスを活かし、和食とフレンチの双方の技術のいいとこ取りを目指しているような独創的な皿たちは忘れがたい味も多数。
タケノコの煮付に花山椒とパルミジャーノ、エシャロットビネガーをあしらったお皿が今回特によかったです。
エスキス時代の美味しかったパンは、フランス産小麦から国産小麦に代わってももちもちの美味しさは健在です』(shibi70さん)