夜のコースからおすすめの料理をご紹介!

コース(6,000円〜)の口火を切るのは前菜3種。さっぱりしたもの、うまみの深いものなど、酒の肴にも最適だ。

ツブ貝香料煮 空豆 わらび、蒸し鶏の辛味ゴマソース、クラゲの甘酢漬 セロリ 大根の3種

月替わりの点心は、山口さんのアイデアを形にしていくそう。梅雨時期だったので、カエルの形をイメージ。こちらの点心は中国の古典にもあるそう。

枝豆とイクラの蒸し餃子、鶏肉を使い愛らしいカエルを模した蒸し餃子

サクサクと軽い食感が心地よいオブラートで、エビのすり身、ニラ、大根餅、チーズソース、マヨネーズを巻いて揚げた「エビのオブラート春巻」。春巻きの皮を使うより重くなく、暑い時期にもおすすめ。

エビのオブラート春巻

鴨のロース胸肉をパプリカ、獅子唐と炒めた「鴨の豆鼓炒め」は、豆鼓のコクがアクセントに。

鴨の豆鼓炒め

全国が認める点心を発信!

「点心の魅力は少しずついろんな食材を包めること。ただちゃんと包める人は実は少ないんです」と藤田さん。使う食材は肉やエビが多いので、意識をして野菜を使っているという。「この辺りは大阪の伝統野菜である、なにわ野菜の田辺大根の産地なんです」と。田辺大根の大根餅は「初めて食べた」「おいしい!」と好評の逸品だ。

今後については「オープンして約3年。これまでは古典に忠実に、四季の食材を組み合わせて料理してきました。これからは、周辺で採れる地元の野菜を使って、もっとオリジナルな点心を、山口さんと作っていきたいですね」と。さらに「今、食材、技術面共にパワーアップしてきたと感じています。大阪だけでなく、全国で認知されるような点心を発信していきたいですね!」。

※価格は税込。

撮影:東谷幸一
取材・文:木佐貫久代