「蛇の市」ランチはこれで決まり!
老舗の味と技が一堂にそろう「江戸前にぎり」
旬の魚介の握りと名物の玉子巻からなるランチの握りは2,200円(6貫と巻物)、3,850円(8貫と巻物)、5,500円(10貫と巻物)、8,800円(13貫と巻物)と4種を用意。気軽に利用できる価格帯もあってうれしい限りだ。他に江戸前ばらちらし(3,850円)やお刺身盛り合わせ(2,200円)、酒肴盛り合わせ(1,870円)などのつまみもある。
白身のすり身を混ぜ込んだ玉子巻はほの甘く、うまみたっぷり。シャリが巻けるように1センチ弱の厚みに焼き上げている。キリッと赤酢の利いたシャリと反する方向性ながら、お互いがその味わいを引き立て合う絶妙の関係だ。
武智さん
取材日の「お昼の江戸前鮨『月』」は、中トロ、赤身、平目の昆布締め、ヤリイカ、ホタテ、小肌、いくら、シャコに玉子巻、かんぴょうという内容。脂のりよく香り高いマグロのほか、旬の白身、昆布締め、小肌と仕事がなされた端正な江戸前の握りが堪能できます。玉子巻は言うに及ばず、ほどよいやわらかさに仕上げられたかんぴょうも抜群のおいしさです。
彩り豊かなばらちらしは、目にも口にも幸福をもたらす
お重にシャリを敷き詰め、その上にマグロ、イカ、白身、煮穴子、ウニ、かんぴょうなどのネタをぎっちりと隙間なくのせ、最後に車海老を中央に。見た目よく、食べ応えある逸品だ。
武智さん
もちろん握りもいいのですが、このばらちらしも実に捨てがたい。あぁ、胃袋がふたつあればいいのに。とはいえネタの豊富さ、ボリュームを考えると、握りよりもむしろこちら推しかもです。
伝統を重ねた江戸前寿司をこれからも
江戸時代から守り続けている伝統の味わいと、時代に合わせた味。ふたつがバランスよく調和しているのが、ここ「蛇の市 本店」の寿司だ。味わいも同様で、うまみを引き出したネタとキリッとしたシャリが見事に融合している。しかもリーズナブル。そんな本格的な江戸前寿司が食べたくなったら、こちらを真っ先に思い出してほしい。そして、ドキドキしながら足を運んでほしい。手間暇かけて端正に握られた寿司たちは、そのドキドキを決して裏切ることはなく、食後には満面の笑みで「ごちそうさま」が待っているはずだ。