〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
中国菜灯菜(東京・中目黒)
2023年10月、中目黒駅から徒歩4分ほどの場所に、日本で日本人が日本人に作る中国料理と自然派ワインを楽しめる「中国菜 灯菜」が移転オープンしました。店主の田中達也氏は、横浜中華街「招福門」で修業した後、上海へ渡航し経験を積み、六本木の名店「中國名菜 孫」を経て2019年に池尻大橋にて独立開業。北京、広東、四川、上海の中国4大料理の技を活かし、旬の食材を使った軽やかな中華が人気を得ていました。
以前の店舗はサービス担当の奥様と2人で営業するには広かったことと、客が通いやすい場所にしたかったため、移転を決意。中目黒は田中氏がかつて勤めていたことがあり既存の客もいて、駅から近く便利なこの場所に決めたそうです。
居心地良く、お料理を楽しめる空間作りにこだわった店内は、白色と木目を基調にし、高級感がありつつも温かみのある雰囲気。店舗は3階にあるため、都会の喧騒を忘れ、リラックスして過ごせます。9席あるコの字形カウンターの中はフルオープンキッチンとなっており、ライブ感を楽しめるのも魅力のひとつ。また、2〜6名用の完全個室もあり、大切な方との食事や接待、お子様同伴の時など、プライベート感のある時間を過ごすのに最適です(個室は別途料金がかかります)。
おすすめは、季節ごとの食材を使用して構成される「季節のコース」9,900円。前菜から海鮮、肉料理まで同店の魅力をしっかり堪能できるコースです。中でも8時間以上かけて仕上げるという、スペシャリテの「季節の蒸しスープ」は、透き通った美しい見た目と、上品な味と香りが格別。塩気は、化学調味料を使用せず、金華ハムから抽出した塩分のみ。直火にはかけず、沸騰しないようゆっくりと煮出した滋味深いスープは身体に染み渡るおいしさです。
現在12月末まで限定で「上海蟹尽くしコース」14,850円も提供中。蟹の身やミソのうまみが凝縮された姿蒸しはもちろん、サクサク食感のクリームコロッケや、白子との組み合わせが絶妙な上海蟹豆腐など、この時期だけの贅沢な美味を堪能できます。
同店では、味が確かで料理に合うもののみを厳選した自然派ワインを約300種類用意。相談すれば、好みに合わせた提案もしてもらえます。このほか、料理との相性が抜群な日本酒の熟成酒や古酒にも力を入れているとのこと。熟成期間は3~20年と幅広く、こだわりの銘柄のみを用意していて、中国料理店の定番である紹興酒や老酒は置かず、同店ならではの繊細で上品なマリアージュをおすすめしています。特に岐阜県の酒造・達磨正宗の熟成古酒は、新たな味わいに驚き、リピートする方も多いそうです。
化学調味料不使用の身体に優しい料理と、ワインや古酒を楽しめる空間は、デートや大切な人と充実した時間を過ごすのに最適。完全予約制なので、忘れずに予約を済ませてからおでかけください。
食べログレビュアーのコメント
『11月に入ると濃厚な白子が育った雄が登場するので、卵を抱えた雌との比較が楽しめる。
芳醇な味わいを残しつつも複雑な香りを放つ5年古酒は、雌の卵の旨みとよく合い、
熟酒のアミノ酸や重厚でほどよい苦味と甘味を感じられる10年古酒は、雄の濃厚な白子とよく合う。
紹興酒の古酒では、これほどの複雑な調和に耐えられないであろう。
ワインとのペアリングも素晴らしい。
スペインのベルデホとマカベオの熟成した強い酸は、黒酢ベースの甘酢よりもよほどぴったりとハマっていた。
今が旬の上海蟹を日本酒古酒と熟成ワインと合わせる!
新しい楽しみ方だと思う』(ジャンプ先生さん)
『フカヒレ付き上海蟹尽くしコースに北京ダックもつけちゃいました。
上海蟹はオスメス1杯ずつ食べ比べに。
ナチュールワインと紹興酒に近い味わいの熟成日本酒が豊富にありました。
北京ダックやフカヒレの食感が独特で美味しかったです。
・上海蟹
クリームコロッケ
・クラゲ頭、美桜鶏、鮟肝 もものすけ蕪
・餃子、春巻
・鱧、上海蟹、ハナビラ茸、冬瓜
スープとしんじょう
・北京ダック
・上海蟹姿蒸し
・毛鹿鮫尾鰭
・鱈白子
白子と天然舞茸の蟹豆腐
・錦雲豚
上海蟹の身を練り込んだ肉団子
・お食事
上海蟹味噌和え蕎麦
秋刀魚と舞茸の炒飯
麻婆豆腐
・デザート
2種の種を使用した杏仁豆腐』(フラワ田さん)
※価格はすべて税込。