〈食通のふるさと納税〉

すっかり定着した「ふるさと納税」ですが、気がつけば毎年同じ物を選んでいてマンネリ、という方も多いのでは? そこで、グルメなあの人に「ふるさと納税」で選べる“とっておきの逸品”を教えてもらいました。

教えてくれる人

マッキー牧元
株式会社味の手帖 取締役編集顧問 タベアルキスト。立ち食いそばから割烹、フレンチ、エスニック、スイーツに居酒屋まで、年間600回外食をし、料理評論、紀行、雑誌寄稿、ラジオ・テレビ出演。とんかつブームの火付役とも言える「東京とんかつ会議」のメンバー。テレビ、雑誌などでもとんかつ関連の企画に多数出演。

最愛のリピートはこれ!

角館納豆製造所 藁苞入り納豆

マッキーさんが選んだのは秋田県の藁納豆です。マッキーさんがこの納豆を食べてみて「気がついた9のこと」は下記。

1. わらの中の納豆はビニールで包まれている。だがそれを剥くと、もう粘っている。そういえば昔の納豆もそうだった。
2. 開けた瞬間、辺りに納豆臭が漂い出す。これもまた昔の光景である。
3. かき回す前から粘っているので、10回ほどかき回せばネバネバである。
4. たった10回なのに香りの膨らみ方が、高い。
5. ここが、最も肝要なのだが、醤油が少量でも納豆自体の味が濃いため、十二分にご飯喚起力がある。逆に普通の納豆の感じでかけてしまうと、醤油とぶつかって、美味しくない。塩だけでもいい。
6. 市販の納豆が、うまみの強い「タレ」をつけている理由に気づく。
7. 食べている途中での、糸引き度合いが素晴らしい。何度も箸を回さなくては切れない。昔のままである。
8. 食後の唇周りの残存臭と粘りが強力である。
9. 市販の納豆なら、その食後感を拭うためにお茶を飲むくらいですむが、こちらは唇周りを丹念に、洗い流さねば拭い去れない。
つまり昔の納豆は、みんなこうだったなあと、思い出すことができる。

赤がひきわり、緑が小粒納豆。写真は20個セット、ふるさと納税は4個(同種4個または各2個)から用意されている
粒納豆
 

マッキー牧元さん

昔ながらの納豆で天然納豆菌を使っているため香りがいい。

おすすめの食べ方

粘りがすごい!
 

マッキー牧元さん

ネギを入れてよく混ぜ、醤油を加えてシンプルにいただきます。

■寄付先
秋田県 仙北市

■購入先
楽天市場
ふるさとチョイス
さとふる
etc.

その他のおすすめ商品

いちほまれ

福井県産のブランド米「いちほまれ」。「日本一おいしい誉れ高きお米」という思いを込めたネーミングで、コシヒカリを生んだ福井県の進化版として生まれました。大きめの粒でふっくらとした食感、心地よい軟らかさとモチモチ感が特徴です。「ポストコシヒカリ」と称される注目のお米です。

 

マッキー牧元さん

福井県が生んだ新しいブランド米。もっちりとして香りが高い。

おすすめの食べ方

 

マッキー牧元さん

シンプルに白いご飯で食べるのがおすすめ。

■寄付先
福井県

■購入先
楽天市場
ふるさとチョイス
さとふる
etc.

法隆寺醤油

奈良県のニシキ醤油株式会社が製造する、日本で初めて無肥料・無農薬原料を100%使用したオーガニック醤油「法隆寺醤油」。驚くほどうまみたっぷりで料理家の愛用者も多いこだわりの醤油です。

 

マッキー牧元さん

お湯を注ぐだけでつゆとしてもおいしい醤油。木村式有機自然栽培農法の国産大豆『大袖の舞』・国産小麦『ハルキラリ』(北海道 折笠農場)、伊豆大島黒潮海天日塩『伝統海塩 あらしお』(海の精株式会社)を100%使用。

おすすめの楽しみ方

 

マッキー牧元さん

お湯を注ぐだけでもおいしい。

 

マッキー牧元さん

角館納豆・いちほまれ・法隆寺醤油の3点セットで納豆ご飯にするのが最高。

寄付先
奈良県 斑鳩町

■購入先
楽天市場
ふるさとチョイス
さとふる
etc.

文:マッキー牧元、食べログマガジン編集部
撮影:溝口智彦