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〈食通のふるさと納税〉
すっかり定着した「ふるさと納税」ですが、気がつけば毎年同じ物を選んでいてマンネリ、という方も多いのでは? そこで、グルメなあの人に「ふるさと納税」で選べる“とっておきの逸品”を教えてもらいました。
教えてくれる人
大木淳夫
「東京最高のレストラン」編集長
1965年東京生まれ。ぴあ株式会社入社後、日本初のプロによる唯一の実名評価本「東京最高のレストラン」編集長を2001年の創刊より務めている。その他の編集作品に「キャリア不要の時代 僕が飲食店で成功を続ける理由」(堀江貴文)、「新時代の江戸前鮨がわかる本」(早川光)、「にっぽん氷の図鑑」(原田泉)、「東京とんかつ会議」(山本益博、マッキー牧元、河田剛)、「一食入魂」(小山薫堂)、「いまどき真っ当な料理店」(田中康夫)など。
好きなジャンルは寿司とフレンチ。現在は、食べログ「グルメ著名人」としても活動中。2018年1月に発足した「日本ガストロノミー協会」理事も務める。最新刊「東京最高のレストラン2025」発売中。
最愛のリピートはこれ!
大の塩辛好きがひたすらに“好き”を追求し続けた「背徳のいか塩辛」
大木さんが選んだのは愛知県・蒲郡市の形原(かたはら)漁港で水揚げされた鮮度抜群の蒲郡スルメイカの身の部分のみ使用し、50年以上の歴史を誇る老舗鮮魚店の店主が「自分が本当に食べたい塩辛」を求めて、こだわりにこだわり抜いて作り上げた「背徳のいか塩辛」です。
味付けはワタに振る天然塩のみ。塩の浸透圧と重力で脱水することで、ワタのコクが凝縮され、うまみを最大限に引き出します。イカの身は大ぶりにカットされていてどれも肉厚。ワタを絡めて味わえば、ワタの濃厚なコクと共に、ねっとり柔らかなイカの甘みがあふれ出します。塩以外の調味料を使用していないため、不自然な甘さや後味の悪さも無く、純粋にイカの身とワタのおいしさだけを堪能できます。
大木さん
まさに商品名にある通り、どうあっても食べたい真っ当な塩辛です。味付けは天然塩だけで無添加なのはもちろんですが、蒲郡で取れたスルメイカの肉厚な部分だけを使用。イカ本来の濃厚なうまみと甘みを存分に味わえます。塩辛好きな形原漁港の仲買人が、本当にうまいものを作りたいと始めたというストーリーも魅力的です。
おすすめの食べ方
大木さん
余計な味が入っていないので、シンプルにそのままや、ご飯と共にがベスト。また茹でたじゃがバターにのせて食べると、塩味とコクが加わり最高です。
■寄付先
愛知県 蒲郡市
その他のおすすめ商品
麺屋武蔵監修 石巻うまい醤とパン工房ふぃ〜るおすすめパンセット
石巻の新鮮な帆立、ホヤなどのうまみをぎゅっと凝縮した「麺屋武蔵」監修の調味料・石巻うまい醤と、うまい醤に合うパンのセットです。細かく刻んだホヤを、ニンニクや唐辛子、香味野菜と共に醤にし、石巻産のホタテやかつお節の粉末でさらに深い味わいになっています。自家製酵母にこだわった「パン工房ふぃ〜る」のルヴァン、パンドロデヴ、わかめ塩バターロールは、自然解凍後、オーブンやトースターで温めれば、もっちり出来たてのようになりますよ。
大木さん
あの「麺屋武蔵」社長の矢都木二郎さんが監修した万能調味料です。石巻の名物であるホヤを細かく刻み、ニンニクやトウガラシ、ホタテや鰹節で味付けしています。生のホヤは本当においしいんですが、食わず嫌いな人が多い食材でもあります。ぜひこの醤で、そのおいしさと出会ってほしいと思います。
おすすめの食べ方
大木さん
温めてパンにのせると止まらなくなります。他にもパスタに絡めて、さらに魚介系の材料を加えると辛うまいパスタに。もちろん矢都木さん監修ですから、ラーメンにはぜひ。
■寄付先
宮城県 石巻市
栽培期間中農薬不使用八女茶 極煎茶 初花2本
奥八女の地で創業より40年以上、栽培期間中農薬・化学肥料を一切使用せず、大切に栽培した煎茶です。うまみと渋みのバランスが良く、体に良いものを作りたいという思いのもとに栽培されています。80℃前後のお湯で入れてください。
大木さん
福岡県八女市にある「いりえ茶園」は、40年以上、栽培期間中農薬を使わずにお茶を栽培しています。渋みだけでなく、甘みとアミノ酸のうまみを感じられて、しみじみおいしい。心がホッとします。
おすすめの飲み方
大木さん
熱々ではなく、80℃くらいのお湯で注いでください。そして「ゴールデンドロップ」と呼ばれる、うまみが詰まった最後の一滴まで注ぎきることも忘れずに。
大木さん
お供はぜひ上生菓子を。
■寄付先
福岡県 八女市
文:大木淳夫、食べログマガジン編集部
撮影:溝口智彦
食べログマガジンで紹介したお店を動画で配信中!
https://www.instagram.com/tabelog/