今日から使えるギョーザプランニング

老若男女が好きな食べ物と聞いて思い浮かべるであろうジャンルのひとつ、餃子。

焼いてもよし、ゆでてもよし、蒸してもよしの懐の広さと、控えめな価格設定などがその人気の理由だろう。

 

日々増え続ける餃子ラバーのために立ち上がった一人の男がいる。1年365日、来る日も来る日も餃子を食べ続けている広告マン、池山千尋氏。食べ続けても飽きるどころか深まるばかりの餃子愛を、多くの人と分かち合いたいと願う、池山氏。その想いが有り余って、「この人を連れて行くならこの餃子!」と勝手にプレゼンテーションしてくれることに。

餃子が食べたくなったら、今回のプレゼンはこの男の“勝ち”である。

Vol.1 もしも、グルメな上司に「美味しい餃子に連れて行ってよ!」と言われたら?

ギョーザダイエットなるものを試したことをきっかけに、餃子の魅力にとりつかれ、気づいたら435日(2月2日時点)餃子を毎日欠かさず食べています。

 

餃子の魅力は美味しくて楽しいこと。ひとりで食べても美味しいけれど、誰かと食べるとさらに美味しい。そんなわけで、餃子を一緒に囲みたい人に向けて、日夜“ギョーザプランニング”をしています。

 

この記事では、そんな私の日常の“ギョーザプランニング”をお届けすることで、「今日このギョーザ食べに行ってみようかな!」と思っていただけたらとの思いで書く、全編妄想の記事です。

 

 

一気にカタカナ言葉が並び、広告代理店のどこか胡散臭さを感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、この3つのステップを順に進めることで、誰でも“ギョーザプランニング”ができますので、少しだけ我慢して読んでくださいませ。

それでは、妄想スタートします。

 

“ギョーザプランニング”は先ほどの3つのステップで構成されています。大切なのはこの順番でしっかりと考えることなので、焦らずまずは相手の気持ちを考えることから始めることにします。

※繰り返しますが全て妄想ですので事実とは全く関係ありません。

 

順序にしたがって「ターゲットインサイトの明確化」から始めます。グルメな上司は45歳。東京だけでなく、日本全国、そして世界のグルメまで食べ尽くしている味通。ちょっとやそっとの餃子では驚いてくれない。だからと言って驚きだけを求めて奇をてらった餃子ではそもそも納得してくれないし、ウケも取れない。

 

 

だいたいグルメ上司はこちらのプレゼンを斜にも構えてますから、小手先のテクニックはほとんど通用しません。徹底的に”ファクト”をぶつけることで、唸らせるしかありません。

 

 

お店の餃子が持つ食に対しての実力と、僕がこのお店の餃子が好きで、年間30回近くも通ったという情熱。
この2つの”ファクト”をブレることなく真っ直ぐにプレゼンできたなら、きっとグルメ上司も満足してくれるに違いない!自信を持ってこのお店をプランニングします。

 

 

乃木坂駅を青山霊園口に出て少し歩くと路地にひっそりと蓮月はあります。

オーナーの品川さんは中華料理の世界大会でチャンピオンになった実力者。「ハンバーグ、カレー、唐揚げ、スパゲティ。子供が好きな食べ物にあげるこの料理に、僕は“餃子”を加えたいんです」

 

1度目に食べて味に衝撃を受け、2度目に訪れた時に教えてくれた、前述の「餃子を子供が好きな食べ物に」という信念に惚れ込んでしまい、2017年の1年間で30回も通いつめてしまいました。

蓮月で食べることができるのは、焼餃子と水餃子の2種類。

 

まずは焼餃子。

皮がモチモチ餡がたっぷり。包み方を徹底的に追求してたどり着いたこの形は、食べた瞬間に皮と餡の境目がわからなくなるほど。その一体感による他では食べることのできない食感と、旨みが口の中に広がります。特製ラー油をつけても美味しいですが、1つ目は何もつけずにそのままがおすすめ。

 

「子供が食べられるように冷めてから何もつけなくても美味しいように作っているんです」

そんな品川さんの心意気が伝わる一品。

 

餃子2トップの他にも、お通しの「特製ザーサイ」もビールが進む一品。それから、「青唐辛子と胡瓜と香菜のサラダ」、「醤爆茄子(ジャンバオチェズ)」、「ラム肉の炒め物(クミン風味)」、「タラコと干し貝柱の冷やしソバ」の4品も餃子をたらふく食べた上で余裕があれば是非食べていただきたい。

 

「そうか、今度食べ物にうるさいあの人と行ってみようかな」「なんだか俺も(私も)餃子が食べたくなってきた」と思ってくださったらこのプレゼンは成功です。

 

僕も餃子が食べたくなったので、今日も誰かを誘って餃子を囲みたいと思います。

 

★今日の餃子 「亜細亜割烹 蓮月」