3. 山椒のシビレが止まらない! 初体験のぶっかけ麺|熊猫愛吃鶏

外国人観光客に愛される街となった大阪・日本橋。店名すら音読できない「熊猫愛吃鶏」(シュンマオアイチージーです)は、新疆ウイグル料理というかなりニッチなジャンル。店員さんも現地の方で、ほとんど日本語が通じません。たまにいる留学生の女性店員さんはペラペラです。

メニューは「大盤鶏(大皿チキン)」「椒麻鶏(山椒チキン)」「羊肉抓飯(ラム肉ピラフ)」のみと潔い。「椒麻鶏」は花椒と藤椒(青山椒)を大量に使った冷菜で、ご飯か麺にぶっかけていただきます。冷たい椒麻鶏をコシの強いアツアツの中華麺にかけていただくと、辛い・旨い・シビレる・冷たい・熱いの五重奏! 山椒をここまで大量投入する勇気に拍手を送りたいです。

上杉琴音
「椒麻鶏定食」980円。蒸し鶏、タマネギ、花椒、藤椒を和えた冷たい料理。麺と一緒に味わうとシビレがマイルドに   出典:上杉琴音さん
上杉琴音
「羊肉抓飯」800円。大きなラム肉がゴロゴロ、ご飯にもラムの脂が染み込んでいて、ラム好きにはたまりません   出典:上杉琴音さん
上杉琴音
もはやガチ中華街となった日本橋・島之内エリアにある、小さな食堂   出典:上杉琴音さん

山椒は中国から取り寄せていて、香りや風味がフレッシュ。椒麻鶏は辛みがありますが、これは唐辛子というよりはタマネギの辛み。日本では味わったことのない爽やかな藤椒オイルがアクセントです。

4. 香川出身の店主が繰り出す種類豊富なうどん|馳走とお酒 讃岐うどん 山地

北新地という高級飲食街にありながら、比較的お値段はリーズナブル。香川県出身の店主が営み、ミシュランビブグルマンにも選ばれました。店内は小上がりとカウンターがあり、夜でも種類豊富なうどんをいただくことができます。もちろん、小料理店としても利用可能。讃岐コーチンやオリーブ牛など地元の食材を取り入れ、讃岐流に味噌で味わうおでんも名物。

うどんは「カレーうどん」や「釜バター玉」「海老みそ釜玉」「とり天釜あげ」など種類豊富で、温・冷・釜揚げ・ぶっかけ、と茹で方のレパートリーも多彩。讃岐らしいコシむっちりのど越しつるりの食感です。

いち にの
「牛すきぶっかけうどん」1,650円。贅沢にオリーブ牛をトッピング   出典:いち にのさん
「山地名物!海老みそ釜玉」1,320円も捨て難い。濃厚な海老味噌が麺に絡んでクリーミー
「山地名物!海老みそ釜玉」1,320円も捨て難い。濃厚な海老味噌が麺に絡んでクリーミー   写真:お店から
予約必須の人気店。接待に使う人も多いようです
予約必須の人気店。接待に使う人も多いようです   写真:お店から

「2人で2種類のうどんをどちらも食べたい」と店主にワガママなお願いをしたら、麺も具も半分ずつ分けてくださるなど、とても親切。大阪割烹のようにズラッと紙にその日の品書きが埋め尽くされており、あれもこれも頼みたくなります。香川の地酒も豊富です。

5. 大阪では希少な“八坂産そば”を打ちたてで|ぼっかけや

信州そばと信州料理の店。野沢菜漬けから、信州サーモン昆布〆、岩魚塩焼、鴨鍋まで、長野食材を使ったメニューが揃います。そばは、生産量が少なく、ほとんど地元以外に出回らない八坂産。新そばの時期に年間契約をして仕入れ、店内で手打ちしているので打ちたて・茹でたてが楽しめます。

看板メニューの「ぼっかけそば」は、揚げ餅、大根おろし、温泉卵などがのったぶっかけスタイル。地酒や地ビール、地ワインも揃い、希少な「Kidoワイナリー」のワインを入荷していることも! 昼はそば、夜はそば飲みとして使える一軒です。

ふらふら関西
名物「ぼっかけそば」1,250円。昼は「野沢菜巻き寿司」「蕎麻豆腐」「本日の小鉢」のいずれかがサービスに!   出典:ふらふら関西さん
りょんこ
そばの実が入った胡麻豆腐仕立ての「自家製 蕎麻豆腐」。ここでしか味わえない一品です   出典:りょんこさん
コンパクトな店内ですが昼も夜もいつも盛況
コンパクトな店内ですが昼も夜もいつも盛況   写真:お店から

四つ橋筋から一本入った、落ち着いた雰囲気の通りにひっそりとある同店。飲んだ帰りにそばで〆るのもおすすめ。そばは二八と十割があるので、そば本来の香りをより堪能したい方は十割をぜひ!

※価格はすべて税込。

※営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

文:猫田しげる