〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。 早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!

ほしのま(東京・入谷)

入谷・鶯谷エリアでおいしいそばを食べるならココと評判の高い「ほしのま」。2024年9月2日に100mほど離れた場所に移転し、リニューアルオープンしました。

ゆっきょし
「ざるそば」700円   出典:ゆっきょしさん

「ほしのま」の店主は、浅草にある老舗「並木藪蕎麦」出身。藪そばは、江戸前の伝統的なそばを受け継ぐ御三家「藪」「砂場」「更科(さらしな)」の一つで、「並木藪蕎麦」は大正2年創業で神田や上野の藪そばと並ぶ老舗として知られています。その老舗で店主は十数年にわたり修業した後、独立。「ほしのま」をオープンしました。

蓼喰人
店舗外観。元料亭という風情のある佇まい   出典:蓼喰人さん

東京メトロ入谷駅から歩いて8分、JR鶯谷駅からなら10分ほど、住宅や寺が立ち並ぶ根岸界隈ならではの古き良き町並みが感じられる場所に店はあります。以前は料亭だったというレトロな建物は、玄関前に門から続く石畳があり、日常を離れた雰囲気が味わえます。

ゆっきょし
どこかの旅館を訪れたような気分になる趣のある玄関   出典:ゆっきょしさん

店内に入ると古民家の風情あふれる空間。奥には席数8席の掘りごたつ式になったL字形カウンターがあります。席間もゆったりとしており、心ゆくまでそばを味わうことができます。

ゆっきょし
「かけそば」(小盛り)500円   出典:ゆっきょしさん

いただけるのは江戸前の伝統を受け継ぐ本格的なそばと、粋にそば前が楽しめる料理の数々。そばは「ざる」「かけ」を中心に、カラッと揚がった天ぷらが付く「天ざるそば」やジューシーな味わいがたまらない鴨肉を使った「鴨南ばん」など修業先の味をしっかり受け継ぐメニューがそろいます。

細めのそばは香り豊かで、つるりとしたのど越しがたまりません。「ざる」のつけ汁も伝統の辛汁。濃いしょうゆ味ですが、だしの旨みがしっかり利いてまろやかな味わいです。

Carmina
専門店にも劣らないクオリティの天ぷら。価格は内容によって変動   出典:Carminaさん

天ぷらには旬の野菜とアナゴなどが使われます。アナゴは豊洲市場から活けで仕入れ、店でさばいたもの。カリッとした衣に包まれたフワッとやわらかい身がたまりません。天ざるについてくる天ぷらの内容は日替わりで変わるので、その時々で楽しめる魅力があります。

五井コエチア
「鴨南ばん」2,400円   出典:五井コエチアさん

「鴨南ばん」は低温調理されたしっとりとやわらかい鴨肉と、歯ごたえのあるつくねが入っています。

vandai56
左「生落花生の塩茹で」600円、右「板わさ」600円   出典:vandai56さん

お酒に合う気の利いた逸品もそろっています。天ぷらや鴨肉は単品でも注文可能。おろしたての本わさびが香る「板わさ」やホタテの甘みを海苔の佃煮が引き立てる「帆立と海苔の佃煮」などと共に、粋なそば前を楽しめます。

移転し、以前より広くなって風情が増した店内でいただく絶品そばの数々。下町散歩を楽しみながら本格的なそばを味わいに出かけてみてはいかがでしょう。

食べログレビュアーのコメント

ゆってぃ4126
「ざるそば」   出典:ゆってぃ4126さん

『蕎麦前に来たと伝えるとおまかせでご主人の見立てで、数品がテンポよくサーブされます。
お通しは板わさ、ふわっとした山葵に「これ、これ!」と心弾みながら、蕎麦前を始めました。
穴子、ほたての味わいが優しく佳き。おすすめの日本酒とよくあいました
・ざる
福井県大野在来。キリっとしたシャープさを感じながら、味わいの流れも鋭角を感じた』(ゆってぃ4126さん)

健一郎Jr.
ランチ「天ざる」2,700円の天ぷら   出典:健一郎Jr.さん

『お蕎麦は香りも豊かで美味しいお蕎麦だった。
天婦羅は穴子と海老と銀杏、白身魚の四種。お酒を飲みながら楽しむお店だと感じた。
女将さんの接客はよく気を配って頂いた』(健一郎Jr.さん)

※価格はすべて税込。

文:小田中雅子