教えてくれる人
はなとも
日本スイーツ協会認定のスイーツコンシェルジュ。スイーツ専門のライターとしてさまざまなweb媒体で記事を連載中。著書「スイーツ男子はなともの I love パンケーキ」(KADOKAWA)、はなとも監修パンケーキミックス粉、その他、監修商品やコラボメニューなど多数。前職はお花屋さんという異例の経歴を持つ。
東京・銀座にあるかき氷の名店「Parlor Vinefru 銀座(パーラー ビネフル ギンザ)」。旬のフルーツはもちろん、アボカドやブルーチーズなど意外な組み合わせで作るかき氷は、ここでしか食べられない唯一無二の味わいです。中でもきな粉と求肥のかき氷は、和のテイストを存分に味わえると大人気。見て楽しい!食べておいしい!! 今回は、この季節にぴったりの絶品かき氷をご紹介します。
世界一周を経て和食からスイーツの道へ
「Parlor Vinefru 銀座」は、銀座一丁目駅から徒歩5分。大通りから少し離れた場所に立つ、かわいらしいトマトが描かれたビル、その名もトマトハウスの3階にあります。店名の「ビネフル」は、ビネガーとフルーツを掛け合わせた造語。オーナーシェフの西ヶ谷佳則氏が、元々お酢とフルーツが好きだったことから名付けられました。大学の論文もフルーツビネガーに関することを書くなど、その思いと情熱には並々ならぬものがあります。
西ヶ谷氏は大学卒業後、都内の和食店に3年ほど勤務し、その後昔からの夢である世界一周の旅に出ます。さまざまな国に立ち寄っては、名産品や季節のフルーツなどを食べ、食の新たな可能性を模索しました。その中で世界のスイーツのおいしさに感動し、料理人からスイーツの道へ方向転換することを決意します。帰国後は、昔から好きだったフルーツビネガーを使いさまざまなスイーツを開発。それから数年の準備期間を経て、2014年に「Parlor Vinefru 銀座」をオープンしました。
バーラウンジのようなオシャレな店内
夏には2時間待ち!?の行列ができるという同店! 白い椅子が並べられたオシャレな店内は、カウンターのみの全14席。落ち着いた雰囲気なので、1人でじっくりスイーツを味わうには最適な空間です。
同店では、純良でまじりけがなく品質の良い「純氷」を使用。純氷を使うと、蜜本来の味を氷のやわらかな食感と共に感じることができるそう。また冷凍庫から出したばかりの氷は表面が硬く削りにくいため、常温に置いて溶かしているそうです。表面が少し溶けて、水が流れたら削りごろの合図。この見極めが最大のポイントだそう。
こだわりは氷だけではありません! シロップはすべて自家製のものを使用し、他にはない味にこだわっています。また「アボカド × 生ハム」「奈良漬け × 黒蜜きなこ」など、珍しい素材の組み合わせも同店のこだわりのひとつ。食べる人が想像できないような味を、そして海外で知られていない素材を積極的に取り入れながら商品開発をしているそうです。
そんなこだわりの素材で作るかき氷は、通年と季節限定を合わせて約12種類あり、一部のメニューは写真付きで紹介されています。こだわりの素材を細かく記載しているため、悩む時間も楽しそうです。
今回はその中から、特におすすめしたいとっておきの2品をご紹介します。