〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。

KINO_(東京・代々木)

2023年6月1日、代々木駅から徒歩3分ほどの場所に、ミシュランガイド北海道一つ星を獲得した圧倒的実力のシェフ、木下雄介氏によるレストラン「KINO_」がオープンします。これまでの料理を昇華させ、よりよい食材を求め、今までのネットワークをフルに活用した仕入れにより、時にはフランス料理以外の技法も取り入れ、食材のポテンシャルを引き出したおいしく楽しい料理を提供します。

木下氏は、外資系ホテル等で12年修業後、2012年故郷札幌にて12席のレストラン「lien」を独立開業、夫婦2人で営業してきました。2017年ミシュランガイド北海道特別版にて一つ星を獲得し、2019〜2022年版ゴエ・ミヨにて3トック獲得。10周年の節目で新たなチャレンジをすべく東京に進出することになりました。東京という土地で、まだ知られていない「北海道の食材」と日本の中心「東京で出会えた食材」で、日本の四季を表現し、外食の非日常感を取り戻して欲しい、外食業界の発展に少しでも寄与できたら、という木下氏の思いから出店を決めたそうです。約1年間、自分の目と足で出店候補地を探し、神社や公園が近く札幌時代のロケーションと似た環境の代々木という場所が、東京進出に最も相応しいと判断しました。

新店舗は、札幌時代にはなかったカウンター席を設け、ライブ感と対話ができる環境づくりにもこだわったそうです。店内は、モダンでありながらあたたかみのあるアットホームな雰囲気で、テーブル10席、カウンター8席です。

コースは、札幌時代よりブラッシュアップされたメニュー構成の「ランチコース」7,700円と、ランチコースより2品多い「ディナーコース」17,600円。札幌時代からのスペシャリテ「フレンチ風イカ飯」は、北海道渡島地方の郷土料理にクラシカルなフレンチの技法を用いて同店の世界観を表現しています。

また、知人のハンターから仕入れるエゾ鹿は、鮮度抜群。ソースはジビエ料理に伝統的に使われるグランヴヌールソースを合わせ、野性味溢れる肉の旨さと、爽やかなソースの味わいを楽しめます。北海道の食材や、東京に進出してから新たに仕入れを見直した魚介類と、素材の特徴を見極め、シンプルながら象徴的に見せる木下氏の料理はゲストを笑顔にするものばかり。

五感で楽しむフレンチは、デートや記念日に最適です。大切な日に彩りを添えるレストランで、記憶に残る時間を過ごしてみてはいかがでしょう。

※価格はすべて税込

※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額等を掲載しております。 営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

文:佐藤明日香 写真:お店から