〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!

材木町 鮨 奈可久(東京・赤羽橋)

写真:お店から

2023年2月、赤羽橋駅から徒歩3分のところに移転オープンした「材木町 鮨 奈可久」。移転前は六本木ヒルズにほど近いテレビ朝日通り沿いにありましたが、再開発で移転を余儀なくされました。新天地に選んだのは、以前の店舗から少し離れた東麻布。都会の中心にありながら、下町情緒を感じさせる落ち着いた雰囲気のエリアです。

辣油は飲み物
鮪赤身   出典:辣油は飲み物さん

店主の木戸隆文氏は、大阪にある天保年間創業の料亭「花外楼」で7年間修行をした後、23歳で上京。六本木の「奈可久」で13年半の研鑽を積み、36歳で独立。オープンから14年を経て、慣れ親しんだ六本木から東麻布へ。
「以前のお店の近くにしようか悩みましたが、少し静かな場所を求めてこの地を選びました」と木戸氏。

はまぐりのToshi
車海老黄身酢おぼろ漬け   出典:はまぐりのToshiさん

おすすめは、おまかせ(19,800円)。
「握り多めで」「お酒を飲みたいので前半は酒肴、後半に握りを」など、お客様一人ひとりの食べ方や好みを聞いてから提供してくれます。米酢を使ったシャリはすっきりとした酸味の中に、ほのかな甘みを感じる「奈可久」伝統の味。煮魚や椀物などの酒肴類はどれも逸品で、和食店出身の木戸氏ならではの技が光ります。

辣油は飲み物
出典:辣油は飲み物さん

お土産用のばらちらしや太巻き(各4,320円)もおすすめ。季節に応じた具材を盛り込むばらちらしは、生ものが一切入っていないので翌日も楽しめます。木戸氏曰く「師匠(鈴木隆久氏)から学んだ、すべての技を詰め込んでいます」

出典:msk901さん

カウンター中央には「奈可久」を象徴する氷柱が鎮座。白木を基調とした清潔感あふれる店内には、カウンター7席と個室1室(最大4名まで)を用意。食事は一斉スタートではなく、空いていれば当日来店も可能です。昔ながらの寿司屋のスタイルを守り続ける硬派なお店。都会の喧騒から離れた穴場的なエリアで、ゆっくり上質な寿司を味わいたい人にピッタリの一軒です。

食べログレビュアーのコメント

出典:msk901さん

『この店を知ったのは六本木の名店奈可久に通っていた時、旦那の鈴木さんの横にいた木戸さんが2009年に独立することになり開店祝で伺ったのが最初。奈可久のある同じ六本木、グランドハイアットの近くだった。今回も開店祝を兼ねて訪問。

1.先付けは奈可久のお決まりの蛸煮と蛤、菜花の盛り合わせ。奈可久よりは甘めと木戸さんはおっしゃっていたがやはり蛸煮が美味しい。奈可久が閉店になり、我が家でこの味が味わえなくなると心配していたが、材木町に引き継がれ一安心。
2.鯛とヒラメの刺身
3.ワカメの酢の物
4.サヨリの皮の串焼き 塩加減が秀逸で美味い
5.平貝と青柳
6.蛤の椀 蛤を贅沢に使い汁が最高
7.子持ちヤリイカ
握り
1.イカ(何イカか失念)
2.ヒラメ
3.赤貝
4.サヨリとコハダ
5.イワシ
6.鮪の漬け
7.鮪の中トロ、大トロ
8.車海老 奈加久の黄身酢朧は生海老嫌いの娘の好物
9.穴子
10.巻き物と卵焼き
この他にも出たが酒が回り失念しました。

当日は奈可久以来のお客さんも来られ、楽しみの味に再会出来た喜びと、ご主人の木戸さんの親しみのある人柄に触れる事ができて夫婦共に至福の時間を過ごせました。
今後とも奈可久の味を楽しんでいきたいと思います』(msk901さん)

※価格はすべて税込

※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額等を掲載しております。 営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

文:斎藤亜希