食通が見いだした今月の新店

新型コロナウイルスの流行により苦戦を強いられていた飲食店は、元の活気を取り戻し始めています。私たちも我慢の連続から少し解放され、おいしいものを食べて明日への活力に、そして、飲食店をより盛り上げていきたいですね。

そこで、グルメ情報に精通している方々に、最近訪れた新店に関するアンケートを実施。特に注目している「今月の新店」について教えていただきました。

今回は、グルメジャーナリストの東龍さんにお答えいただきます。

教えてくれる人

東龍

1976年台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ファインダイニングやホテルグルメを中心に、料理とスイーツ、お酒をこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方や飲食店の課題まで、独自の切り口で分かりやすい記事を執筆。審査員や講演、プロデュースやコンサルタントも多数。

今月のベストワン

Q. 直近で行った新店の中で、特におすすめしたいお店を教えてください

A. 「奈良菊水楼 うな菊 ホテル椿山荘東京店」です

奈良県で評判のうなぎ専門店が東京に誕生しました。「菊水楼」は1891年奈良県の春日大社の鳥居前に開業した老舗料亭。創業当初から会席の一部として人気を博していたのが、うなぎ料理です。この「菊水楼」が2016年に開業したのがうなぎ専門店「うな菊」で、初めての支店として、2023年3月15日にホテル椿山荘東京の広い日本庭園にオープンします。開業前から予約が殺到するなど、早速人気となっている注目の一店です。

Q. 「奈良 菊水楼 うな菊 ホテル椿山荘東京店」でおすすめしたいメニューを教えてください

A. 「あいのせ重」(5,455円)です

あいのせ重

白焼きと蒲焼きを一度に楽しめるので、是非とも食べておきたいメニューです。白焼きは昆布酒を吹きかけながら焼き上げられ、ワサビ醤油や塩などシンプルな味付け。うなぎが持つ本来の妙味が堪能できます。蒲焼きは、すっきりしたつぎ足しタレにくぐらせながら炭火でじっくり焼いていくスタイル。秘伝のタレによってうなぎの佳味がより深まっています。日本酒も充実しているので、つまみと合わせて一緒にオーダーするのもおすすめです。

※価格は税込・サービス料別。

写真:お店から
文:東龍、食べログマガジン編集部