川手寛康氏のおすすめ4軒
一度気に入った店には長く通い続けるという川手氏。その中でも特におすすめの4店を伺った。食べることが大好きな川手氏には、ベースである都内だけでなく、京都にも行きつけの店があるという。また甘党でもある川手氏はお気に入りだというクレープ店も教えてくれた。
ディナーのおすすめ①ディアログ
1店舗目は下北沢にあるビストロ「ディアログ」だ。川手氏が通い始めて早4～5年になるが、月に1度は足を運ぶほどお気に入りの店。家から行きやすい場所なので、家族と行くことが多い。川手氏にとって、これまでずっと秘密にしていたい店の一つだったそうだ。
店内に入ると、流れている音楽といいラジオといい、伝わってくる空気感はフランスそのもの。川手氏はこう話す。「店のスタッフたちは、みんな本当にフランスが好きなんだろうなあ、と感じさせてくれる店なんです」。1年3カ月ほどフランスで修業していた川手氏にとって「ディアログ」はフランスでの記憶がじんわりと蘇る特別な場所なのだ。
店ではビストロの定番メニューが充実している。「ブイヤベース」や「牛赤身サガリ肉のステーキフリット」「テリーヌ」、そして「カスレ」などは川手氏のお気に入りだ。もちろんデザートも欠かせない。「ババ」や季節ごとの「ブランマンジェとサラダ」で楽しい食事の最後を締めくくる。
・ステーキフリット、テリーヌ、コンフィ、カスレ他 予算:～10,000円以下
ディナーのおすすめ②ごだん 宮ざわ
2店舗目は、京都の茶懐石「ごだん 宮ざわ」だ。仕事などで京都に行くと必ず立ち寄るという。「おせち料理も毎年注文するくらい好きなんです」と川手氏。
メニューはおまかせコースのみで季節ごとに旬の味を提供してくれるが、その中でも無性に食べたくなる料理がある。
一つ目は「からすみ蕎麦」。そばの上にすりおろしたからすみがかけられており、贅沢に絡めて一気にすする。この店の人気定番メニューの一つだ。
お次は鮎の塩焼きだ。見た目はごくシンプルなのだが、いつも「どうしてこんなにおいしいのか？ 」と不思議に思うくらいに、とにかくうまいのだそう。
そして特筆すべきは「胡麻豆腐」だ。通常は炊いたものを切ってそのまま提供されることが多いが「ごだん 宮ざわ」ではそれをさらに焼いているのだという。出来たての熱々を頬張るのが至福の時だ。
そして最後にもう一つのおすすめが「からすみ飯蒸し」だ。先ほどの「からすみ蕎麦」にはすりおろしたからすみを絡めるが、こちらはスライスしたからすみがご飯にのっている。川手氏はこう話す。「『ごだん 宮ざわ』は行った人がみんな好きになってしまう店なんですよ」
・おまかせコースのみ 予算:20,000円～
スイーツのおすすめ①PARLA（パーラ）外苑前本店
3店舗目は「フロリレージュ」から程近いクレープ店「PARLA外苑前本店」だ。もともとおいしいものには目がないという川手氏は、店の近くに気になるレストランやスイーツ店があれば片っ端から足を運んでみる。そんな中で2週間に1度は食べたくなるというクレープ店がこちらだ。土日ともなると長蛇の列になる人気店。男性一人で並ぶことに少し抵抗を感じつつも、クレープの誘惑には勝てず、つい店の休憩時間に訪れてしまうのだという。
店で提供しているのは渡仏経験のある川手氏をも唸らせる本格的なクレープで、中に入っている具材も珍しいものが多い。「一つひとつのクレープが丁寧に作られているんです」と川手氏。一番のお気に入りは「焼メレンゲと生クリーム」。生地の中にサクサクの焼きメレンゲが入っている定番メニューだ。もう一つのお気に入りは「マロングラッセ・ラムレーズン・塩くるみ」で、秋になると無性に食べたくなる味だという。
・「焼メレンゲと生クリーム」「イチヂクとブルーチーズ」他 予算:～2,000円台
ランチのおすすめ①雷庵（ライアン-RYAN-）
ランチのおすすめは渋谷にある「雷庵」である。そば和食の店だが、フルオープンキッチンのお洒落な店内が印象的。アラカルトで頼んだり、そばだけで軽く済ませたり、あるいはコースで季節の料理を堪能するにももってこいの、とても使い勝手のよい店だ。何より料理のクオリティーが高い。川手氏は友人との会食などで利用することが多いという。
川手氏が特に気に入っているというのが「牛サーロインすき焼き」。すき焼きのように甘辛く味付けした牛肉を温泉玉子につけて食べる料理で、ついお酒が進む味だ。秋はイクラ、冬は白子と、和食の四季折々の料理を楽しむのはもちろんだが、定番メニューの「だし巻き玉子」もついつい毎回頼んでしまう外せない一品だと川手氏は言う。
・コース料理、そば、アラカルトなど 予算:3,000円～5,000円台
