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〈2022 食通が惚れた店〉
新型コロナウイルスによる混乱は続くものの、飲食業界も賑わいを取り戻した2022年。油断のできない状況は続きますが、各店が工夫を凝らし、おいしいものを届けようと努力しています。
そんな2022年に、グルメ情報を熟知した有識者が惚れ込んだお店や料理についてアンケートを実施。「最も印象に残った店」「2,000円以下のお手軽グルメ」をうかがいました。
食べロググルメ著名人の門上武司さんが選ぶ、今年のベストは?
教えてくれる人
門上武司
1952年大阪生まれ。関西中のフランス料理店を片っ端から食べ歩くももの足らず、毎年のようにフランスを旅する。39歳で独立し「株式会社ジオード」設立後はフードコラムニストというポジションにとどまらず、編集者、プロデューサー、コーディネーターとマルチに活躍。関西の食雑誌「あまから手帖」編集顧問であり、全日本・食学会副理事長、関西食文化研究会コアメンバー。著書には「京料理、おあがりやす」(廣済堂出版)、「スローフードな宿1・2」(木楽舎)、「門上武司の僕を呼ぶ料理店」(クリエテ関西)など。年間外食は1,000食に及ぶ。
2022年のベストレストラン
Q. 2022年、最も印象に残った飲食店を教えてください
A1. 「アグリスケープ」(北海道)です
「ビーツの一皿」が印象的でした。ビーツをピュレにし、リコッタチーズと合わせ、ホエーとソルベにするなどビーツの可能性を示してくれた料理。吉田夏織さんというシェフは野菜を育て、鶏や豚まで飼育する。料理に説得力と、シェフの思いの深さ、技術の確かさを感じます。