【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#94】「ラーケ」

大久保エリアに続く第二のネパールタウンとなりつつある大塚。大塚駅の南口を出てすぐにある商店街に入ると、100メートル足らずの間にネパール料理のみならず様々なカレーのお店が立ち並ぶカレー密集地帯があります。その中で新たにオープンしたのが「ラーケ」。本格的なネパール料理のお店です。

ラーケとは、ラケーとも呼ばれるネワール族の鬼のような存在。と言っても必ずしも悪い鬼ではなく、日本で言えばなまはげのような立ち位置で、お祭りの際にはラーケのお面をかぶって踊るのだそうです。

こちらのお店がある場所は以前もカレーのお店が入っていたのですが、雰囲気はかなり変わって伝統的なネパールの雰囲気と現代を融合させたような内装。ちょっとした旅気分も味わえる空間です。

ランチでもネパール料理名物ダルバートを楽しめますが、こちらのお店の本領発揮はやはり夜。ネパール料理でお酒を飲むのがおすすめのお店なのです。

「バフチョイラ」

まずは「バフチョイラ」800円と「ギディフライ」700円で乾杯。バフチョイラは水牛のスパイスマリネ的な料理。濃いめの味付けとニンニクのパンチ、ピリ辛なスパイス感でお酒が進みます。水牛は噛みごたえのある肉なのですが、だからこそ噛めば噛むほどに口の中においしさが広がっていき、長い時間そのうま味を堪能できます。

「ギディフライ」

ギディフライは羊の脳みそのスパイス炒め。インド亜大陸の料理店で羊の脳みそを出すお店も少しずつ増えてきましたが、こちらのギディはフレッシュで臭みも少なく、白子のような食感でマニアが喜ぶ逸品です。

「ピロモモ」

続いて「ピロモモ」700円と「グンドゥルックサデコ」600円。ピロモモはネパールの代表的料理の一つであるモモを揚げて辛いソースに絡めたもの。しっかりと辛いからこそ、やはりお酒が進むのです。

「グンドゥルックサデコ」

グンドゥルックサデコは発酵青菜のスパイス和え。高菜のような、キムチのような雰囲気のある味に豆のぽりぽりとした食感が良いです。

「ディドセット」

ひとしきりおつまみとお酒を楽しんで、シメにいただいたのは「ディドセット」1,500円。ディドとはネパールのそばがき的な料理。これに様々なおかずがつくワンプレート。選べるカレーはマトンとチキンにしたのですが、こちらもしっかり味でネパールの家庭料理というよりはレストラン料理的な仕上がりであり、おかずにもなればおつまみにもなる濃厚なカレー。

ディドは口どけが良く、ギーにつけて食べれば喉越しも良いクオリティの高いもの。ディドは噛まずに飲み込むものだとネパールの方から聞いたことがあり、他のお店だと飲み込むのが難しいものも少なからずありますが、確かにこのディドなら飲み込めます。

第二のネパール料理の聖地大塚においても、他の人気店に負けず劣らずクオリティの高いお店ができました。実際に店内はネパール人のお客さんがほとんどで、現地人の舌に合う本格的なおいしさだということが証明されていたと言えるでしょう。ネパール料理飲み、おすすめですよ!

※価格はすべて税込

※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。

※営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

文・写真:カレーおじさん\(^o^)/