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牛肉・乳製品不使用、手間暇かけたスパイス料理が自慢
カレー細胞さんおすすめの3品と、お酒のつまみにもぴったりなスパイシーな一品料理をご紹介。
濃厚リッチな味わいに衝撃!「キーマカリー+ココナッツチーズトッピング」
カレー細胞さんが「これが乳製品不使用とは信じられない!」と絶賛するのが、キーマカリーにココナッツチーズをトッピングしたこの一皿だ。
キーマカリーは醤油ベースの調味料をメインに、コリアンダーなど15種類のスパイスを使用した和風な味わい。「スパイスを、挽いたものとホールのものと半々ぐらいにすることで、食べながら香りの変化を楽しめるよう仕上げています」と竹澤さん。
チキンカリーの調理工程でとれる、コクと旨味の強い鶏油でスパイスをテンパリングして香りを立たせ、鹿児島県産黒豚をメインとする豚挽き肉を合わせて作るキーマカリー。このカレーを覆い隠すようにたっぷりかけられているのが、ココナッツミルクから作られたトロトロのチーズだ。
「よりチーズ感が出るように、チェダーチーズのような色が付いたココナッツチーズを使っています」と竹澤さん。このチーズを、イタリア・トスカーナ産の上質なオリーブオイルで3、4分加熱すると、このようなトロトロの状態になるという。
体に入るものは、できるだけ安心で質のいいものをと竹澤さん。卵は北海道産の平飼い卵、カレーや料理に使うカレーリーフは信頼できる高知のハーブ園から取り寄せている。調味料などを酸化させないため、容量1L以上など大きめのものは置かず、オイルは毎日、使うごとに替えて常にフレッシュなものを使っているという。
酒の肴にも最高な「スパイス焼き肉」
焼き肉定食はどこでも食べられるが、ここでしか味わえないスパイスを利かせた薬膳感のある焼き肉をと竹澤さんが考えた、常連客に人気のメニューがこちら。
すりおろした玉ねぎに醤油、酢、ニンニク、少量のレモン、ガラムマサラやコリアンダーで作ったミックススパイスを合わせてあり「油少なめのしゃぶしゃぶ用豚バラ肉を使っているのでヘルシーです」と竹澤さん。酒の肴にぴったりな味わいで、がっつり食べたければライスを付けることもできる。
カレー細胞さん
常連さんに人気のメニューがこれ。お酒の肴にもなる焼肉で、量は好みで調節してくれます。
一皿で2度おいしい「2種盛りカリー」が一番人気
店一番人気のメニューが「2種盛りカリー」。基本となるのはキーマカリーとチキンカリーのあいがけだ。
チキンカリーは、北海道産や淡路島産の玉ねぎをじっくり40分炒め、スパイスやカレーリーフを足してできたベースにトマトや水を加え、九州のブランド鶏・みつせ鶏の手羽中を合わせてあり、コクがあり奥深い味わい。肉感のあるキーマカリーとの味わい、食感の違いも楽しい。
カレー細胞さん
基本のチキンカレーと日替わりカレーはあいがけにすることができます。インスタで発表される日替わりカレーの攻めっぷりがとにかくすごくて、ぜひ過去投稿を遡ってみてください。まぁクレイジーです。もちろんいい意味で。
カレーに合わせるお米は、長野の稲作専門農家・アグリライズ佐藤から仕入れるコシヒカリ。オープン当初からバーミキュラの炊飯鍋でサフランライスを炊くなど、新しいことにもどんどんチャレンジする竹澤さん。
「お米は、長野県のアグリライズ佐藤さんから仕入れた『風さやか』を使っています。粒が立ってカレーにとてもよく合うお米が炊けます」(竹澤さん)
変化する香りも醍醐味の「ピーマンスパイスファルシ」
「ピーマンスパイスファルシ」1,200円。クラフトビールやワイン、どんなお酒にも合う
フランス語で肉詰めなどの詰め物料理を指す「ファルシ」。平たく言えば「ピーマンの肉詰め」なのだが、スパイス料理の店らしく、ピーマンに奥深い味わいのキーマカリーを詰めて焼き上げた、味と見た目にこだわった一品が、竹澤さんイチ押しの「ピーマンスパイスファルシ」である。
「お酒を楽しまれる常連さんに人気です。噛むごとにフワッと広がり変化する、スパイスの香りをお楽しみいただけます」(竹澤さん)
スパイス料理で健康に、それが一番の願い
こだわりのシードルやクラフトビール、洋酒など幅広い酒類をそろえるが、イタリアのオレンジワインやスパークリングなどワインの品ぞろえも豊富。ウイスキーやジンなどによく合う、乳製品不使用、カカオだけで作られたオーガニックチョコなどもある。
普段は一人で店を切り盛りする竹澤さんだが、週末など多忙になる時に支えてくれるのが妻の五十鈴さんだ。
「お客様が食べて喜んでくださる、それが一番の喜び」とした上で、竹澤さんの大きなモチベーションとなっているのが五十鈴さんの健康だ。
「彼女はかつてはとても体が弱かったのですが、僕のスパイス料理を食べるようになってから、風邪一つ引かないほどとても健康になりました。お客様の中にも、お薬をいただくように健康になりたくてここに来ていますとおっしゃる方もいらして、日々スパイスの力を実感することが何よりの喜びです」(竹澤さん)
ソフトな雰囲気の中に「まだ誰もやっていないようなことに果敢に挑戦したい」とアグレッシブな思いをのぞかせる竹澤さん。スパイスを軸に妥協のない道を進む竹澤さんの前には、無限の可能性が広がっている。