【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#90】「ピプレー」
ネパール料理といえば大久保エリアが激戦区であり、現地そのままの味が廉価で食べられるお店も多く、マニアが日夜通っています。一方で、現地そのままの味となるとちょっとワイルドだったり慣れない香りや味わいだったりすることから、苦手意識を持つ方も少なくありません。個人的には慣れない味でも3回も食べれば色々と意味がわかってくるものであり、そうなるとおいしいと感じる幅が広がるので人生が豊かになると考えているのですが、いきなりハードコアすぎるお店に当たってしまうと、新たな魅力に気づく前に毛嫌いするようになってしまう場合もあるかと思います。
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今回ご紹介する「ピプレー」はネパール料理の魅力をスマートに教えてくれるお店です。こちらのお店は小川町「グレビー」の姉妹店。本連載でも以前ご紹介したお店です。
場所は春日駅の近く。えんま通り商店街にある建物の2階に、2022年10月にオープンしました。以前はインドネパール系のお店が入っていた場所ですが、雰囲気はガラリと変わって上品で落ち着いた空間に。
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メニューはダルバートをはじめネパール料理からインド料理まであるのですが、せっかくですからここではネパール料理を頼みたいところ。
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夜は昼よりも少し高めな値段設定となっているのですが、どうせなら一番豪華なものをということで、本日のおすすめ「ダルバート」2,200円を注文しました。
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内容は、ダル、バスマティライス、骨と皮付きラムのジョル(スープタイプのカレー)、野菜とえびのサブジ(スパイス炒め煮)、アルサデコ(じゃがいものスパイスあえ)、サグ(青菜炒め)、そしてアチャール(スパイス漬物)が大根、きゅうり、トマト、にんじんの4種類という絢爛豪華なダルバートです。
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どれも上品で華やかなテイスト。洗練されたダルバートといった印象。特に野菜へのこだわりがあるお店ですから野菜料理がおすすめ。サブジにえびが入っているのが珍しく、食べてみれば確かに意外と相性が良いなと感じました。ラムも骨付きの皮付き。ブリブリの食感でしみじみとおいしい。
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これだけでも十分な満足感なのですが「焼きモモ」400円も注文。
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モモとは小籠包のようなネパール料理なのですが、それを焼いたもの。つまりはほぼ餃子です。これにゴルベラコアチャール(ネパールのトマトチャツネ)が少しのっているという形。こちらのゴルベラコアチャールは甘味が強い個性派です。
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一味違うネパール料理なのですが、作っているのも接客もネパールの方。ですから現地料理好きなマニアにとっては面白い個性派と感じられますし、現地料理に慣れていない方にとってもインド料理とは違う新たな魅力に気づくことができる料理だと言えるでしょう。
メニューはグレビーとほぼ同じですがグレビーにないものもありますし、逆に言えばピプレーにないものがグレビーにあったりするのが良いです。どちらかを気に入れば、もう一方へ行くきっかけになりますから。グレビー好きな方は是非ともピプレーに行ってみてください。そしてピプレーを気に入った方は是非グレビーに行ってみてください。そのようにして段々とネパール料理ファンが増えていくと良いなと思っています。
※価格はすべて税込