〆のはずが後引く味わい。ローストビーフ×ご飯の最強コンビ
バー使いの場合には、アラカルトメニューが重宝する。お酒に合う日替わりメニューやイタリアンの前菜、ステーキなどが豊富にそろい、〆にうれしいパスタやご飯ものもある。中でも自慢の黒毛和牛を使ったローストビーフの丼風と手毬寿司は外せない。
ローストビーフはイチボなどの赤身を使い、最適な芯温をキープしながらコンベクションオーブンでゆっくり火入れしたもの。これを薄切りにすることで、赤身肉でもとろけるような口溶けに仕上げている。トリュフソースと卵黄をからめて味わうローストビーフご飯は、まろやかな味わいでペロリと平らげてしまえる。
トリュフソースで味つけしたご飯を包んだローストビーフの手毬寿司は、トリュフの香りと牛肉の甘みが重なり合った旨み豊かな一品。〆のつもりがお酒を誘う味わいで、もう一杯飲みたくなる。玉井さんがすすめてくれた、複雑味のあるミディアム~フルボディの赤ワインや、樽の利いたウィスキーでつくるハイボールと一緒にじっくり味わいたい。
一見客には入りづらそうな祇園のビルの一軒でありながら、価格は明瞭で手頃。遅い時間にしっかり食事を楽しみたい時も、お酒をゆっくり傾けたい時にも迎えてくれる「MO-JI」。こんな店を知っていれば、祇園の町との距離もぐっと近くに感じられる。