〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
馳走西健一(静岡・西焼津)
2022年6月に西焼津駅から車で6分ほどの場所にオープンした「馳走西健一」は、広島で活躍していたシェフ西健一氏が理想の魚を追い求め、たどり着いた静岡・焼津にて、駿河キュイジーヌを表現しているレストランです。
西氏は東京とフランスでフランス料理の修業をし、ミシュランで一つ星を獲得した広島を代表する割烹料理店「馳走 啐啄一十」で研鑽を積み、独立。オーナーシェフとして「馳走2924」を開店し、広島の人気フレンチ店に成長させましたが、焼津の老舗魚屋「サスエ前田魚店」と出会い、さらなる進化を求め移転に至りました。
西氏は国内外から一流料理人が買い付けるという「サスエ前田魚店」の魚に魅了され、焼津に移り、「サスエ前田魚店」より徒歩5分の場所にお店を構えたというのだから、その情熱は計り知れません。長年研鑽を積んだフレンチと和の技法を使い駿河湾の魚や地元の旬の食材を使った料理を提供しています。
メニューは昼夜共に13,200円のコース。その日に取れた新鮮な魚介を使い、和と洋の調理法の良さを活かした、西氏の魅力溢れる料理を堪能できます。コースは、12時と18時の一斉スタートになります。
スペシャリテは、駿河湾焼津港の旬の魚を使った「鮮魚のパイ包み」。パイを包む作業から盛り付けまで、カウンターで見ることができ、香ばしく焼き上げられたパイに、ソースを添えて織りなす一皿は、まさに至極の逸品です。王道のフレンチのようで、和を感じる大葉の香りが西氏流。ゲストを惹き付けるこの味は、ランチ・ディナーどちらのコースでも楽しめます。
店内はカウンター席が8席。カウンターキッチンの壁には世界地図が広がり、こだわりの中庭は吹き抜けになっていて、心地よい空間作りにも心を配られているのがわかります。駿河湾の魚介を使った料理とともに、海を感じられるような青色で統一された壁は、昼は浅瀬の海を、夜は深海をイメージさせるよう時間帯によって照明を変え、店内を演出しています。
フレンチと和が融合した駿河キュイジーヌ、既に予約困難になっている注目の新店です。
食べログレビュアーのコメント
『お料理は、まさに西シェフの志を体現する物でした。
アミューズを決めかねていたところに、午後3時頃飛び込んできたという、めったに揚がることの無い「アラ」<゜)))彡!!!
歯を押し返す弾力に、新鮮な旨みは噛めば噛むほど溢れてきます。
海の泡を連想するお皿に、美しく盛られたそれに、西シェフの喜びが湧きあがってくるようでした。
更に、もう一つの大きな武器は「榊山牛」
32ヶ月肥育で厳密に育成された牛の旨みは、牛が苦手な私にも衝撃的でした。
お好きな皆さまなら、失神物かもしれません(*^^)v
オープンしたばかりというのに、遅滞なく提供されるサービスも見事でした。
どれだけリハーサルしたのか、生真面目な性格が垣間見えるようでした。』(モラヴィアさん)
『榊山牛。部位はモモとロースの間の部分だそうで、贅沢なカットサイズです。スッとナイフが入る柔らかさで、濃い赤みの味わい、溶けゆくサシ、程よい弾力、素晴らしい。ソースは醤油ベースかな?和風テイスト。トロトロの白ナスと、クヌギの原木で育った肉厚の椎茸もグッド。』(milan1110さん)
※価格は税込