ブルゴーニュワイン好きが集う大人のワインバー
同店はワインバーのみの利用も、大歓迎だ。オーナーソムリエの松田さんが集めたブルゴーニュのワインは、シャンパーニュだけで約35~40種類。白は100種類、赤は220~230種類がそろっている。
ワインを楽しむおつまみにぜひ合わせてほしいのが「Sumidaサラミ盛り合わせ」(1,210円)。2020年4月、墨田区東向島にオープンした生ハム、サラミの製造工房「オーティス」のサラミを提供している。
白カビで熟成させたスタンダードの「ホワイト」のほか、無添加ドライイチジクとノンオイル無添加のサルタナレーズンが入った「フィグ&サルタナ」、そしてブルーチーズを練りこんだ「ブルー」の3種類。店では薄くスライスして提供している。オーティスのサラミは、イタリア、フランスのものより塩分控えめのソフトタイプで、肉の旨味をしっかり楽しめる。
一つの料理を二つのお皿に盛り付けて提供してくれるpartager(パルタジェ)2
この店の料理メニューには、“partager2”の値段も表記されている。2人で1皿をシェアしたいときは、1.2~1.5人前の料理を二つの皿にそれぞれ盛り付けて提供してくれる“partager2”を頼むといいだろう。
たとえば「シャラン鴨のロースト 紅茶の香り」をpartager2(4,950円)でオーダーすると、シャラン鴨の胸肉の半身を二つに分け、ポルチーニ茸などの付け合わせとともに盛り付けてくれる。そこにソースをたっぷり添えた皿がゲストそれぞれに提供される。 一つの料理を2人で食べ、量が少ない分、さらにもう一品、違う料理を楽しむことができる。
ソムリエとシェフの思いがつまっている「élevé」
10坪ほどの店内は、カウンター7席と、2卓のテーブルのみ。決して広くないが、ソムリエとシェフの2人が、フランス料理とブルゴーニュワインでゲストをおもてなしするのにはちょうどいいサイズだ。
「ブルゴーニュワインの魅力を多くの人に知ってもらうためにも、リーズナブルなワインを提供する店をオープンしたかった」と、熱い思いを語ってくれたソムリエの松田さん。
そしてその傍らで料理の腕を振るうのは、弱冠28歳の川面シェフだ。「ゲストが食べた瞬間『これ、おいしいね」と笑ってくれる、そんな料理を作りたい」と日々精進している。
7月にオープンしたばかりの「élevé」だが、「料理もワインもおいしくて、居心地の良い店」として早くも評判を呼び、リピーターも増えている。
近い将来、予約の取りにくいワインバーになるに違いない。