和の味を堪能できる寿司は限定品。販売日をお見逃しなく

タイ料理の店ではあるが、実は笹岡さんの一番のおすすめメニューは寿司だ。月に1~2回、寿司の日が設けられ予約制で販売。販売日は店のLINEやHPで告知される。ちらし寿司の内容は季節によって変わり、夏には鱧、桜鯛、蛸などの魚介に、地元産の野菜などが彩りよく盛り込まれる。ちらし寿司のほか、鰻弁当や鱧寿司、冬には鯖寿司も登場。寿司にはエスニックのアレンジなどはなく、日本料理の職人の仕事をまっすぐに堪能することができる。



笹岡さん
毎回すぐに売り切れるので、販売スケジュールを確認して早めに予約しておく必要がありますが、その価値は十分あります。お寿司の日がいつも待ち遠しいです。
日本人の味覚に馴染む、季節感と素材を大切にしたタイ料理
レギュラーのタイ料理の中にも、日本料理とフランス料理の世界で研鑽を積んだシェフらしさは鮮やかに表れている。季節の素材、地元の食材を取り入れることを楽しむセンス、素材を活かすための火入れやスープの取り方の工夫といった細やかな仕事ぶりが、料理の味わいにしっかりと反映されている。
それまでタイ料理に親しみのなかった年配の客が、初めてシェフのカオマンガイを食べて以来、店に通い続けているというエピソードにも説得力がある。

下鴨カオマンガイには鶏のムネ肉とモモ肉を使用。ともに蒸した後、モモ肉のみ炭火で焼いて仕上げている。添えるソースは2種類。一つは、吉野杉の大樽で仕込まれた醤油とタイの味噌、タオチオを合わせたソース。もう一つは、生姜と京都・吉祥院の石割農園の九条ネギで作るソース。これに季節の野菜のピクルスが添えられる。鶏ガラスープで炊いたジャスミンライスは香りのよさにうっとりする。


笹岡さん
ムネ肉はしっとりジューシーで、モモ肉は香ばしくて旨みがしっかり。ブラックとグリーンの2色のソースもメリハリが利いていておいしい。ピクルスで季節の野菜を味わえるのもいいですね。

鶏ガラスープをベースにコブミカンやレモングラスなどのハーブ、10種類ほどのスパイス、多種類のフルーツと野菜で仕込むイエローカレーは、甘い香りでクリーミーな口当たり。白味噌を加えることで、味わいに深みを出している。具はガーリックシュリンプのほか、季節の野菜、鶏肉のコンフィ、カオムーサテ(京のもち豚と軟骨のスパイシーつくね)を用意している。


笹岡さん
エビの殻で作ったシュリンプオイルとオリジナルスパイスをまとったエビがスパイシーで食欲をそそります。スタミナをつけたい時やガッツリ食べたい気分の時はコレ!

グリーンカレーも鶏ガラスープをベースに、白味噌でコクとやわらかい甘みを加えている。具には季節の野菜を使い、夏なら西賀茂で採れた白ナスや千両ナスがごろりと入っている。鶏肉は冷めてもおいしく味わえるよう別添えに。カレーの香りを活かすため、ここでは炭火は使わずオリーブオイルでソテーして仕上げる。

笹岡さん
野菜がたくさん入っているせいか、後口がすっきりしています。隠し味の白味噌もポイントでしょう。辛さも控えめなので子どもも一緒に楽しめます。
日本料理の職人の味を気軽に味わえるお寿司。丁寧な仕事が施された、繊細な味わいのタイ料理。テイクアウトだから、家族でどちらも一緒に味わえるのもうれしい。デザートの白味噌を使ったプリンも好評で、家庭での食事のクオリティと満足感をぐっと高めてくれる一軒だ。



