ツルリとしたのど越しが最高! 絶品氷見うどん

うどんメニューは温かいもの、冷たいものそれぞれ4種類ずつ。季節によって内容は変わる

他のうどんメニューにはベースになる一番だしが使われる。いずれのメニューも丁寧にとっただしのうまさが光る。

山崎さんも気に入っているというのが、冷たいメニュー「豚しゃぶゴマだれぶっかけ」。だしにしょうゆやみりんで味付けした冷たいつゆに、濃厚なゴマだれで和えた豚しゃぶをトッピング。豚しゃぶはほんのり温かく、この温度加減も絶妙だ。

「豚しゃぶゴマだれぶっかけ」 1,180円(税込)

うどんは茹でた後、氷水でしっかり冷やし、ツルリとしたのど越しだけでなく、モチッとした腰もしっかり感じられるようにしている。

一口目からガツンとしただしのうまさが際立ち、ゴマペーストや白ゴマなどをたっぷり使ったゴマだれはゴマの芳ばしい香りがたまらない。ツルツルと冷たいうどんは、歯を押し返すような弾力もあり、温かいうどんとまた違う食感が楽しい。

粋なアラカルトでちょい飲みも楽しめる

「牛しゃぶ」 450円(税込)

シンプルなうどんにプラスしたり、うどんを食べる前の一杯のアテにしたりと楽しめるトッピングメニューも用意されている。「牛しゃぶ」はうどんつゆに漬け込んだ牛肉をしゃぶしゃぶにしたもの。つゆの味を邪魔しないように、味は薄味だ。ほんのりしたしょうゆ味が牛肉の甘みを引き立てる。

「3種盛り」 4,600円(税込)。左から時計回りに「白海老お刺身」「イカゲソ酒盗」「カラスミ大根」。カラスミは「山崎」自家製

これまでは昼のみの営業だったが、夜営業も始めた。「牛しゃぶ」といったアラカルトに加え、旬の魚介を使った一品や、「山崎」で人気の肴などが夜メニューとして用意されている。粋な一品でサクッと飲んだ後、うどんで〆るといった楽しみ方もできる。

しみじみと和のおいしさを堪能

自慢のだしに合ううどんを出すことが「兆」のこだわり。氷見うどんに特化するつもりはなかったが、評判が良いため、しばらくは氷見うどんのメニューを出していくのだそう。

富山らしさを特に意識せず、自分たちがおいしいと思うものをメニューに取り入れていきたいと山崎さんは語る。これからも紹介したいおいしい食材がたくさんあるのだとか。どんなうどんメニューが登場するのか、新しいおいしさとの出会いにワクワクさせられる。

※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。

※営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

取材・文・撮影:小田中雅子