優等生で万能な食パンだからピザトーストの具材も引き立つ!
猫井さん
たっぷりのチーズに、たまねぎ、ナス、ピーマン、サラミと具だくさん。これ一枚でちょっとした軽食になります。ワインのつまみにもおすすめ。
ピザトーストはトマトソース、チーズ、食パンの一体感が見事。食べ進めるごとに野菜の食感やサラミの旨みがアクセントとして楽しめる。味の決め手となっているのはパン生地だが、店主の宮林さん曰く「当店の食パンは、何の変哲もありません」とのこと。とはいえ、食パン自体が売り切れ続出するほど人気は高い。やはりミキシングや発酵など、技術面での完成度の高さが常連の心を掴んでいるのだろう。奇をてらわない優等生的な食パンだからこそ、サンドイッチやトーストなど幅広く使えるのも良い。
オリジナルスパイスと玉ねぎの甘さが絶妙! 満足度の高いカレーパン
猫井さん
ちょいピリ辛ですが、穏やかな味わい。すぐに売り切れる人気商品。1日に4回ぐらい焼き上がります。揚げたてをゲットできたら、その場で食べるのがいいでしょう。
2004年の創業以来、不動の人気を誇るという「カレーパン」。自家製パン粉はサックサク、ドーナッツなど揚げ物系のために仕込んでいるという生地はもっちり。丹念に炒めた玉ねぎの甘さと、オリジナルスパイスの刺激もバランス良く利いている。リピーターが多いのも納得の満足度の高さ。
伝統的なライ麦サワー種の酸味が利いた本格派のドイツパン
猫井さん
ライ麦の生地の旨味とマンゴーの甘味、パインの酸味、くるみの食感と味わいが渾然一体となっています。味わい、食感ともに計算しつくされた完成度の高いパン。
伝統的な製法に則っていることもあり、ドイツ出身のお客さんからも高評価。生地はドイツ産ライ麦粉、岩手産小麦全粒粉、北海道産小麦「春よ恋」のブレンドという。シロップ漬けのドライマンゴーとドライパインに穏やかな酸味を加えるのが、ライ麦粉をベースにしたサワー種。創業時から大切に、継ぎ足しながら使用しているが「長ければ味が良いってものでもないですけどね」と宮林さんは笑う。
味への影響は定かではないが、管理が大変なサワー種の品質を20年近くも保ち続けているのは本当に凄い。決して気取らず、真摯にパンと向き合っている宮林さんだからできること。「どのパンを食べてもハズれがない」と評判の理由は、その丁寧な仕事の積み重ねにあるのだ。