〈2021 食通が惚れた店〉

新型コロナウイルスの流行により、飲食店にとって引き続き大変な一年となった2021年が終わりました。油断のできない状況は続きますが、各店が工夫を凝らし、おいしいものを届けようと努力しています。

そこで、グルメ情報を熟知した有識者にアンケートを実施。「最も印象に残った店」「2,000円以下のお手軽グルメ」「おすすめのお取り寄せ」をうかがいました。

今回は、徳間書店の季刊誌「食楽」編集長の大西健俊さんにお答えいただきました。

教えてくれる人

大西 健俊
1977年生まれ。神奈川県出身。明治大学経営学部卒業後、旅行誌などを主とした編集プロダクションに勤務し、食と旅のフリーランスとして独立。その後、月刊誌「東京カレンダー」の編集を経て、フリーランスのエディターに転身、現在は「Fly Inc.」の代表取締役を務める。その他、旅・食・酒をテーマに活動し、徳間書店・季刊誌「食楽」編集長および、グルメECサイト「オンワード・マルシェ」のクリエイティブ・ディレクター、地域創生メディア「ONESTORY」副編集長などを兼任。

2021年のベストレストラン

Q. 2021年、最も印象に残った飲食店を教えてください

A. 「aniko(アニコ)」です

イタリアンは数あれど、マルケ州で長く修業を重ねた井関 誠さんの料理は、今までのイタリアンとは一線を画するものばかり。フリットに煮込みにパスタまで、ほかでは味わえないマルケ料理のコースは徹頭徹尾、酔いしれます。

anikoのマルケ料理はどれも大西さんのお気に入り!
anikoのマルケ料理はどれも大西さんのお気に入り!   写真:お店から

アンダー2,000円のお手軽グルメ

Q. 2021年に食べた〈2,000円以内の感動の味〉を教えてください

A. 「KAJI CURRY(カジカリー)」の「カジランカリー(レモン付き)」(1,190円)です

店主の梶くん(梶川哲秀さん)がナイスガイ! ワンオペで独創的なカレーを提供してくれます。カレーに使うお皿も鳥取の焼き物を客自らが十数種の中から好きな柄を選べて、食べる前からワクワク。

今、流行りの混ぜるカレーですが、すだちを利かせたり、追いパクチーができたり、とろとろ角煮が本気でとろけたりとひと皿に味変がたくさんあります。鳥取旅行の際の、ランチのマスト店になりました!

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カジランカリーは、トマトベースのレッドカリーとココナッツベースのイエローカリーのあいがけ   出典:tetsuji0811さん

※一日30食限定
※完全予約制。前日予約のみ、公式Instagramで受付(@kajicurry)
※価格は税込

2021年のお取り寄せ

Q. 2021年に出会った、人におすすめしたいお取り寄せを教えてください

A. 「中国飯店」の「酢豚と海老チリのセット」です

コロナ禍、さまざまな名店がお取り寄せグルメをはじめましたが、中国料理はここさえあれば間違いなしと思えるほど。

上海蟹や黒酢酢豚を日本に広めた名店が作るお惣菜の数々。黒酢酢豚も海老チリも青椒肉絲もあり、お店の味に限りなく近いと断言。ぜひ、ちょっと贅沢したいときのお取り寄せにラインアップしてほしいです。

酢豚と海老チリのセット 写真:お店から

「食べログモール」でも購入可能>>

※アンケート内容と「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額等を掲載しています。最新の情報はお店にご確認ください。

※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。

文: 大西健俊、食べログマガジン編集部