いちばん人気の「珈琲日記のホットケーキ」はこうやって作る!

いちばん人気は「珈琲日記のホットケーキ」(1枚600円、2枚1,100円)。オーダーを受けてから粉、卵、牛乳、砂糖を混ぜ始め、銅板のホットケーキ焼き台で焼き上げます。まず鉄板の上に水を垂らしてジューという音とコロコロと転がる様子で温度を確認し、有塩バターを銅板の上で溶かし均一に広げます。それから綺麗な円に広がるように生地を落とします。

粉も卵も水分量も焼き方も“今日よりおいしく”を追求しています。銅板の焼き台は神楽坂時代から一緒に歩んできました

プツプツと気泡ができて焼き色がつき裏返す頃にはいい匂いがしてきます。返すタイミングは小林さんの長年の経験と勘が頼り。ここから2分ほどでふっくらとしたホットケーキが焼きあがります。最後に有塩バターをひと塗りして完成!

ホットケーキを崩さずに塗れるやわらかさに仕上げたホイップバターと、メープルシロップでどうぞ

できたてホヤホヤのホットケーキは何もつけなくてもおいしい! でも塩分の異なる2種類のバターをホイップした専用のホイップバターを塗り、カナダ・ケベック産のメープルシロップをかけていただくとまた違ったおいしさに出合えます。ブラジルの珈琲日記契約農園であるカイセッタ農園の深煎り(880円)とのペアリングも完璧!

コーヒーにまつわるすべてのものは手作りする!

「クリームティーセット」1,320円(平日限定)。本日のペアリングは「ディンブラ ロイノルン茶園 2019」

自家製スコーンとミルクティーのセット「クリームティー」が新発売。このスコーン、ありがちなパサパサ感はなく、表面はサクサクでバターの香りと塩気があって中はしっとり。「スコーンも苦手だったんです。イメージしたのは某フライドチキン店の初期のビスケットの食感です」と小林さん。何となくわかる! まさにあの食感、いや、あの食感を遥かに超えています! 添えてある2種類のジャム(取材日はラズベリーとオレンジ)、クロテッドクリーム、生クリームはどれもスコーンとの相性抜群。もうスコーンが止まらない!

クラシックなフランス料理店の後を継ぎ落ち着きがあって心地よいレトロな趣の店内(撮影時は消毒用アルコールを外しています)

喫茶店なのにわざわざ予約してデザートペアリングと言われても……と半信半疑だった気持ちはどこかに吹っ飛んでしまいました。生クリームひとつですらホットケーキ用、ティラミス用、スコーン用、ドリンク用、かぼちゃプリン用と軟かさも味わいも変えるほど。コーヒーにまつわるならどんなに些細なことでもこだわり、手作りします。なぜそこまでできるのか、それはお客さまの笑顔を見られる喜びから。

朝7時オープンだった代官山と神楽坂時代は、一杯のコーヒーを飲んでから仕事へ行ったり遠方から来店したりする人が多く、お店を後にする際には「行ってらっしゃい」と見送っていました。オープンが11時になった今でも変わることはありません。予約してでも並んででも行きたくなる「珈琲日記」は四谷三丁目にあります。

※価格はすべて税込です。

※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。

取材・文:高橋綾子
撮影:三好宣弘(RELATION)