【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#35】「はっぴー酒場 NICHE」
高田馬場駅前から続くさかえ通りという商店街があります。高田馬場と言えばミャンマー料理をはじめとするアジア各国料理の専門店が多い街で、さかえ通りも多種多様な飲食店が軒を連ねています。
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そんなさかえ通りの奥で最近見つけたカレーにちょっとハマッているのです。「はっぴー酒場 NICHE」というバーなのですが、お昼はカレー専門店に変身します。メニューは基本的に週替わり。初めて行ったときに「これはもっと進化していくポテンシャルを秘めている!」と感じ、そこから1カ月で3回程行ったのですが、毎回確実においしくて、すっかりお気に入りのお店となりました。
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カレーのジャンルで言うとスパイスカレー。副菜もたくさんのって見た目にも良く、野菜たっぷりでヘルシーな今どき流行のスタイルですが、見た目だけではなくとにかく味が毎回しっかりと決まっているのです。スパイスカレーの新しいお店となると、ちょっとぼやけたような味わいのお店も少なくないと感じているのですが、こちらは香りと味の輪郭がかっちりとしているのが良い所。
「今週のカレープレート」はメインのカレーを1つ選び、だいたいそれにもう1種のカレーと様々な副菜がのるという形です。ある週のカレーは「ごろごろ! スパイスポークカレー」1,000円。トッピングも週によって変わるのですが、この日は「目玉焼き」100円を追加して注文しました。
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スパイスポークカレーは一度焼いてからしっかりと煮込んだ大きめカットの豚肉が柔らかくて豚肉好きにはたまらないおいしさ。これに合わさるカレーは根菜と椎茸の和風カレー。煮物がカレーになったような優しい味わいで、食感が非常に良いです。
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スパイスポークカレーにはあえてカレー粉も使っているということなのですが、カレー粉を使ったカレーってどうしてもカレー粉味になってしまうと言いますか、カレー粉自体がとにかく完成されているのでその味が強く、それで料理をするとできあがったものに個性が出にくい場合も多いのです。しかしこちらのスパイスポークカレーはカレー粉を使っていながら、それを感じさせない仕上がりなのが逆に凄いなと感心しました。
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和風カレーの方はオリジナルのスパイスブレンドでこちらもおいしく、そもそものスパイス使いが上手だからこその、カレー粉使いの上手さなのかもしれません。シェフは只者ではないなと感じて経歴を聞いてみると、中華料理の老舗で3年、新潟のカレー専門店で10年、その後バーで働いていたということで、かけだしのカレーシェフではないと知って納得。様々な経験を活かして作っているからこそのクオリティの高さなのですね。
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ドリンクメニューも充実。「スパイスアールグレイソーダ」(カレーとセットで300円)は、シナモン、クローブ、カルダモンがホールでたっぷりと入っており、クラフトコーラ的な魅力も感じる爽やかなおいしさで、カレーとの相性も抜群でした。
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またある週のカレーは「辛口! 牛肉と野菜のカレー」1,100円。この日は、普段は無い「きのこアチャール」100円がトッピングメニューにあったので、それもいただきました。セミドライな仕上がりの牛肉と野菜のカレーは食べ応え十分。青唐辛子の爽やかな辛さが絶妙で、きのこアチャールを加えることによってさらにその満足度が増す形。
毎回メニューによってトッピングを変えている所も実によく考えられていますし、通い甲斐もあります。まだそれほど知られていないお店ではありますが、既に近隣の方は気づいていて日によっては早い時間に売り切れてしまうこともありますから、お店のSNSをチェックした上で是非行ってみてください。まだまだ隠れた名店ですが、将来の人気店となるだろうこと、僕は確信しています。