腸活レストラン
腸は栄養を吸収する大切な器官。在宅ワークや外出自粛などで運動不足になると、腸の動きが悪くなる可能性も。腸が不調になるとお肌の調子にも影響が出るので、美容にも大敵です。腸内環境を整えるなら、食事から改善するのが一番! おいしいレストランをめぐって、贅沢な腸活はじめませんか?
Vol.3 アボカフェ(avocafe)
果物や野菜のなかでも、とくに食物繊維が豊富で栄養バランスにも優れるアボカド。その専門店の人気メニューをご紹介しながら、お腹の健康に役立つ情報もお伝えします!
腸活にぴったり!のアボカド
森のバターと言われているアボカド。脂肪分の多い印象ですが、じつは腸活に適した食材です。野菜や果実のなかでも、食物繊維の含有量がトップクラス。アボカド1個でゴボウ約1本分に相当すると言われています。
また脂肪分が多いとはいえ、そのほとんどはオレイン酸やリノール酸などの不飽和脂肪酸。悪玉コレステロールの上昇を抑えつつ、体が求める脂質を摂取できるというヘルシーな成分なのだそう。小腸では吸収されにくく大腸まで届き、ぜんどう運動を促進させたという実験結果もあり、こちらも腸活に適した成分です。
そのほかにも各種ビタミン、ミネラル、カリウム、葉酸なども豊富。「最も栄養価の高い果実」としてギネスブックにも登録されています。
本の街の路地裏で愛される隠れ家的専門店
神保町にある「アボカフェ」は、そんなアボカドを使用した料理が自慢のお店。2007年の創業時、まだ日本にはアボカドを専門的に扱う料理店がなかったそうです。ハワイ留学中に食べたアボカドの味が忘れられなかったというオーナーの宮城香珠子さん。出版社勤務を経て、おいしい食べ方を広めたいと日本初のお店をスタートさせました。
さまざまな素材と食べ合わせるなど、試行錯誤するなかで数多くのアボカド料理を開発。創業以来、すべてのメニューにアボカドを使用するほど、アボカド一筋です。アボカド料理のスペシャリストとして、2013年にはオーナーご夫妻でレシピ本『アボカド三昧』(マイナビ出版)も出版しています。
雑居ビルの3階という目立たない立地ながら、多くのファンが足繁く通い、そろそろ創業から15年。現在、オーナーご夫婦はご主人の故郷である沖縄の支店を切り盛りしており、定期的に沖縄産アボカドを抱えて上京しているとか。
「普段お店で使用しているのは、メキシコの太陽を浴びて元気に育った大きめサイズのアボカドです。もっともおいしくなるタイミングで入荷して、ほとんど一日で使い切っています」と店長の櫻井さん。ラインアップは50種類以上あるというアボカド料理には、手のひらに吸い付くような柔らかさ、ちょうど食べ頃のものだけを使用していると言います。