3. 沼津の深海魚とこぼれ寿司「沼津すし之助」
沼津港と言えば深海魚が有名な港である。港周辺の店ではどこも深海魚を提供しているが、かなり鮮度が良くなければ寿司で食べられないため、近隣以外ではほとんど提供されることはない。その深海魚を売りのひとつにしているのが沼津港エリアに本店を持つ「沼津すし之助」だ。
おすすめボードには沼津港直送の魚がずらりと並んでおり、沼津愛が感じられるがそれは魚にばかりではない。酢飯を炊く水も富士山の湧き水を使用しており、以前、話を聞いた時には毎日、社長自ら車で水を静岡から運んできているとのことだった。沼津の魚は地元の素材で調理するのが一番おいしいということだろう。

そして、登録商標でもある「こぼれ寿司」も楽しみのひとつだ。生しらす、いくら、ズワイガニなど4種類がのった「こぼれ四天王」は迫力があり、これを目当てに訪れる方も多い。中でもウニの商品価値が圧倒的に高い。社長がウニ専門の商社出身のため、良質なウニを驚きの価格で提供することができているのだ。ウニの商品管理は難しく、油断するとすぐに溶けるし、本当においしい状態で提供するのは上記店舗でも至難の業。ウニを知り尽くしているからこその商品価値と言えるだろう。
