〈今夜の自腹飯〉
予算内でおいしいものが食べたい!
食材の高騰などで、外食の価格は年々あがっている。一人30,000円以上の寿司やフレンチもどんどん増えているが、毎月行くのは厳しい。デートや仲間の集まりで「おいしいものを食べたいとき」に使える、ハイコスパなお店とは?
六本木駅から徒歩1分のコスパ抜群なステーキハウス
六本木駅から徒歩1分、六本木通りの一本裏手という好立地に位置する「アントルコート」は、アメリカンビーフの最高ランクであるプライムビーフなどの高品質な肉を炭火焼きで楽しめる店だ。肉の扱いは折り紙付き。広尾にあるモダンチョップハウス「RUSTEAKS(ラステイクス)」の姉妹店なだけに、肉の品質ももちろん高い。エレベーターで3階に上がると、扉が開いた目の前に厨房と肉専用の保冷庫が見渡せ、肉と調理に対する自信が表れている。
アントルコートではアラカルトでステーキをはじめシーフードやサイドメニューをオーダーできるが、おすすめは予約が必要となるコースメニュー。「2名様シェアセット」は前菜やサーロインステーキ、サラダ、フライドポテトなど7品で一人6,000円とリーズナブルだ。
そしてもうひとつのおすすめが、8月から新しく登場した「PREFIX」コース(同じく要予約)。一人8,000円で1コースあたりの品数が4品とシェアセットよりは少なくなるものの、前菜やステーキ、デザートのグレードがぐっと上がり、それぞれ数品から1人ずつ好きなものを選べる。実質6品を楽しむことができるのでお得と言えるだろう。金額だけを見れば自腹飯としては少し高額ではあるが、内容を見れば質・量ともに納得できる。なんといっても、目的はコストパフォーマンスの良い「旨い肉を食べる」ことだからだ。
PREFIXコースにしかない前菜「4種類シーフード」
「PREFIX」コースの前菜は季節によりメニューが入れ変わり、9種類前後から選べる。中でもおすすめなのは「4種類シーフード」だ。シーフードの種類も旬に合わせて替わるものの、基本的にはスモークサーモンとシュリンプカクテル、生ガキ、季節の魚介となる。
注目すべきはシュリンプカクテルの海老の大きさ。個体によって多少のばらつきがあるが、特大サイズといえる海老は、食感が「プリプリ」を超えて「ガシッ」と言いそうなほどの満足感がある。口いっぱいに広がる海老の迫力はなかなかだ。カクテルソースにはスモーキーな香り付けがされており、細かな工夫が味わいを深くしている。