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こんなに厚いのにスッとナイフが通る、やわらかテンダーロインステーキ
メインは、スプリングラムやオージービーフのリブアイ、USプライムのテンダーロインやサーロインなど約7種類から選べる。様々な肉の種類があるので自分の好みを伝えて相談してみてもいいだろう。
今回、すすめられたのは「ニュージーランドシルバーファーン牧草牛テンダーロイン」だった。完全放牧でストレスを減らしたナチュラルビーフのヒレ肉で、旨みが強くやわらかい。200gの塊を炭火で焼き上げて肉汁を閉じ込めているため、一口噛みしめるごとに肉の味わいが広がっていく。
何より、これだけの厚さのステーキでありながら、驚くほどやわらかい。スッとナイフが通ってしまい、大きめの一切れを口に頬張っても労せずに食べることができてしまう。サシによるやわらかさではなく、肉質そのものの質の良さと丁寧な焼きの技術によって実現する、この店ならではのおいしさだろう。
肉の種類・部位によって提供されるグラム数は異なるが、小さいものでも200g。オーストラリアリブアイは300gとボリュームは満点。お願いをすれば最初から皿を分けてくれるので、共に食事をする人たちで異なる肉を頼んでシェアしても満足できる量をいただくことができる。
コレを目当てに来店する人もいるガリガリ「フライドポテト」
「PREFIX」コースでは、各メニューで1人1種類ずつ選ぶことができるが、ステーキに添えるサイドディッシュは2人で1種類、3人で2種類となっている。初めての訪問で、2人で8種類あるサイドディッシュの中から1品のみ選ぶなら、断然「バターフライ」だ。
「バターフライ」はいわゆるフライドポテトにあたるが、ただのフライドポテトではない。代々木上原にある人気のレストラン「sio」のオーナーシェフ鳥羽周作さんが食べて感動。自身の動画チャンネル『鳥羽周作のシズるチャンネル』で「ステーキ屋の店主に教わった『たぶん世界一うまいフライドポテト』」と紹介し、92万回以上視聴(2021年8月末現在)されたフライドポテトなのだ。動画では家庭でできるようアレンジしたレシピを紹介。その本家レストラン版がアントルコートの「バターフライ」だ。
低温から20分以上かけて、芋の水分を飛ばしながらじっくりと揚げたポテトはカリカリの最上級、ガリガリ食感。そこに澄まし(溶かし)バターがたっぷりとしみ込んでいる。バターの風味とガリッとした食感。これがやわらかなステーキと最高に合うのだ。
ワインと一緒に食べてもイケるデザートのチーズケーキ
前菜とステーキ、サイドディッシュとシンプルなメニュー構成だが、ボリュームたっぷりでここまでの満足度は非常に高い。その満足度をさらに引き上げるのが〆のデザートだろう。
デザートはアラカルトの4種類から選べ、同店の系列である「加藤洋菓子」のものとなる。人気は2種類あるチーズケーキ。「温かいチーズケーキ」はその名の通り、フランス産チーズを使ったニューヨークスタイルのチーズケーキをオーブンで軽く温めたもの。とろけたチーズケーキの表面には塩気のあるデンマークチーズがかかっていて、ほど良い甘さにアクセントを加えている。
もう1つのチーズケーキは、3種類の異なるチーズが競演する「トリプルチーズケーキ」。チーズケーキに自家製のチーズホイップを添え、削ったイタリア産のグラナパダーノチーズをまとわせた同店一番人気のデザートだ。
甘み、酸味のバランスが良いチーズケーキとふわふわのチーズホイップとの相性は抜群。一緒に食べることでよりクリーミーな食感が楽しめる。そこにやさしい味わいのグラナパダーノチーズがかかると、チーズ同士の相乗効果が生まれる。
「温かいチーズケーキ」と「トリプルチーズケーキ」は、基本となるチーズケーキは同じものなのだが、まったく異なるデザートとなっているので、ぜひ、両方を試してみると良いだろう。また、どちらも濃厚なので、ワインと合わせてみるのも良さそうだ。
ステーキやチーズケーキはネットでも購入可能
姉妹店「RUSTEAKS」のステーキ肉や「加藤洋菓子」のチーズケーキは「食べログモール」でも購入することができる。これは遠方の方にもうれしい。
デートや家族連れ、あらゆるシチュエーションに対応
店内はフロアに16席、仕切りによって4~6席の個室にできるスペースが2部屋ある。加えてVIP個室が2部屋あり、家族連れにも好評だという。特にVIP個室の1室には肉専用の保冷庫があり、雰囲気も良い。
ランチの「PREFIX」コースは3,000円で楽しめるなどさらにリーズナブルになり、おいしい肉を食べたいときのランチやディナーでの自腹飯はもちろん、デートなどにも使える店だ。
【本日のお会計】
■食事
・PREFIXコース 8,000円×2
合計 16,000円
※価格はすべて税込、サービス料10%、個室チャージあり