バラ肉の王様! 黒毛和牛の希少部位を惜しげもなくたっぷりと
「ブリック」のこだわりは、フォンやルーだけでは終わらない。
「ビーフカレーなのに、ビーフがおいしくないと残念じゃないですか。カレーだけじゃなく、素材もおいしく食べてもらえるカレーを作りたいと思いました」(佐々木さん)
使っているのは、A4~A5ランクの黒毛和牛の希少部位、三角バラ肉。この極上の肉を、旨みが抜けきってしまわないように、低温でゆっくりとフォンの中で煮込んでいく。
さらにカレーの味を染みこませるために、ルーと合わせてオーブンで1時間火入れ。旨みを閉じ込めた牛肉とルーは冷蔵庫で一日寝かせ、時間の神様がさらにカレーをおいしくしてくれるのを待つ。
コクのある甘さとピリッと利いたスパイスの極上のハーモニー
オーダーが入ってから鍋で温められたカレーは、由緒正しくソースポットに盛られて、つやつやのご飯と共に登場。
余分な水分がないカレーは、見た目からドロリと濃厚。一口食べると、ブワッとくる野菜や肉の甘みに、心がわしづかみに。その後にじんわりとショウガの辛みや、カラフルなスパイスの辛みや香り、苦味が広がる。一言では語れない味の奥深さに思わず夢中になり、スプーンを持つ手が止まらなくなる。
ゴロッと大きな牛肉は、口の中でトロッとほどける柔らかさ。カレーのほんのりとした苦味が、牛の脂の甘さや肉の旨さを引き立てている。“お肉がおいしいカレー”を実感だ。
濃厚なカレーの箸休めとなる薬味には、自家製の玉ねぎのピクルスとガリ、福神漬けが用意されている。お薦めはガリ。ショウガが個性的な「ブリック」のカレーをさらに印象深くしてくれる。
プリップリの海老がおいしすぎる!
牛肉以外の具材もカレールーは全て同じだが、具材それぞれを一品料理のように丁寧に調理し、具材のおいしさを引き出している。
「ぷりぷり海老カレー」では、海老をバターで炒めると、コニャックを注いでフランベ! 店いっぱいに広がる海老の香りにノックアウトされる。この鍋に海老の殻から取っただしを加え、カレールーと共にさっと煮込んで、ルーにも海老の味を馴染ませる。
プリップリの海老がこぼれんばかりに盛られた海老カレー。ふんわり広がる海老の味わいに、ビーフカレーとはまた違った満足感がある。
ブリックでしか味わえない究極の欧風カレー
ご褒美なランチなら「黒毛和牛ビーフシチュー」はいかが。カレーの肉よりさらに大きい三角バラ肉をトロットロに煮込み、デミグラスソースにも赤ワインとマデラ酒を惜しげもなく使ったリッチな味わいだ。
ギュギュッと野菜や肉の旨みが詰まったフォンの味わいは、王道を行く欧風カレーの風格もありながら、ショウガやスパイスの辛みにスパイスカレーのような面影も感じる。
基本となるカレーを決めて、海老やホタテなど他の具材をトッピングするカスタマイズも可能。テイクアウトも始まった。一品入魂の「ブリック」のカレーを食べる喜びをぜひ体験してほしい。
※価格はすべて税込